しおり "GOAT" 2025年7月23日

しおり
しおり
@shiori7023
2025年7月23日
GOAT
GOAT
チョン・セラン,
小川哲,
尾崎世界観,
市川沙央,
西加奈子
久しぶりに読んだ小説 やっぱり小説って面白い。 目の前に風景が容易に想像できる。 そして、私の人生では体験できないことを疑似体験できたような気持ちになる。 「愛」がテーマの本作・文芸誌 読み応え十分どころかこれで500円ちょっとで元取れるんか?レベル。 色んな愛の形 同性愛・異性愛・友情・夫婦・パートナー・過去・未来・現在…etc もうわーって詰まってる(語彙力) あとGOATちゃんの表紙が可愛い メモ📝 本は、テクストは印刷物として世に出てしまえば内容としては変化することはない。でも読み手が変容するごとに、そこから引き出されるものはどんどん変わる。自分も変わるし、家族も、多分愛もどんどん、形を変えていく。それら一つ一つが物語で、だからこれからも本を読む。 母にできるだけ心配をかけないように気を張って生きてきた分、時々、誰かに思いっきり甘えたくて仕方なくなる。 恋と依存心はたまにすごく近づいて、重なる。 まるで日食のように理性の光をすっぽり覆い隠してしまう。 あの時に出会った彼や彼女たちは、こんなにも長く息衝くものを手渡した事実を、自覚しているのだろうか。多分、していないと思う。 いつだって愛の送り手は無自覚で、受け手だけが脈打つものを感じ、その温かさを拠り所にして生きていく。 子を持つというプロセスに対しては第三者からの一方的なジャッジが下され、さまざまな言葉が渦を巻く。しかし、愛というものがどこに宿っているかなんて、当事者以外には見えづらいものなのだ。 女という属性を共有しているからといって必ずつながれるわけではない。 恋とか愛とかって簡単に言えるけど、本当の意味で誰かを信じようとするなら、100%の純度を人にも自分にも求めてしまうものなのだと。 男性性が先にあるんじゃなくて、〜〜という個人の中に男性性の部分があると思っている。男性性の付属物としての人格ではないから諦められない。性別や属性だけで判断しない。 絶対に分かり合えない部分も、反発する部分もある。それでも諦めないから、諦めないで欲しい。自分に対しても、他者に対しても、そう思う。 秋への期待があるからこそ、ますます厳しくなる残暑さえもまあ良しとしようじゃないかと寛容になれる。もしも秋がなくなったら夏を憎んでしまうかもしれない。
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