久保みのり "鬱の本" 2025年6月14日

鬱の本
鬱の本
点滅社編集部
死を悲観しない野口理恵さんが好きだ。読むと元気になる文章。 p.127 「戦友」より はたして私の死後にはどれだけの人が泣いてくれるだろうか。私には家族と呼べる存在がいない。両親は十代で亡くなり兄は四年前に自ら命を絶ったせいで、死はいつも身近だった。とはいえ決して人生を悲観していない。むしろめちゃくちゃ明るい。死は誰にでも訪れ、やがて地球が爆発してすべてが宇宙の塵になると考えると、日々の悩みなど瑣末なものに思えるから、死を思うとむしろ元気になる。
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