
珠州代
@suzus1ro_
2024年8月15日

インシテミル
米澤穂信
読み終わった
感想
@ 自宅
プロローグ(導入部)は初見意味が分からず置いてけぼりを食らったが、読了後にそういえばと思い見返してみると成程〜!という発見があり点と点が繋がったような感覚を得られた。
中盤辺りの議論の中弛みやとある人物が甘言によって色んな人に靡すぎやしないか…?(話の性質上人間味があっていいとは思う)、結局10億は何に充てられたのかと気になる点がちらほらと見受けられるが、まあこういうものか…とフワッと受け止めることにした。米澤さんは別作品を読んで好きになった作家だったので、最後の展開は着地が上手く出来てなかった印象を受けた。
それでもクローズドサークルものの醍醐味である閉鎖空間で疑心暗鬼になりながらも日々を過ごすあの独特の苦しさを文字で味わえたのでとても満足。