
ハム
@unia
2025年6月15日

一撃のお姫さま
島本理生
読んでる
「停止する春」
〈たしかに綺麗に剥かれた四個の味玉がタッパーに入っていて濃い茶色に染まっていた。
生きたいと思うことと、死にたいと思うことに、じつははっきりとした線引きなんてないのかもしれない、と思った。〉
すぐに正常に戻そうとする現代人の悪癖と言っていたけどほんとそうだと思う。
気づいてないだけで誰しも紙一重のところにいるんじゃないかと、自分の気持ちを誤魔化していなかとか考えてしまう。
「最悪よりは平凡」
島本理生さんの描く年上の男性ってみんなイケオジなイメージ。
主人公の悩みの種はけっこう重い気もするがその環境で悪く培ったものが悪循環をなしてる。みんな同じ程度に悩んでいると思って体に悪いことも受け入れちゃうのはあるある。
最後の出会いから良い方向に流れる期待があるのはホッとした。
安定の島本理生さん。
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