一撃のお姫さま

一撃のお姫さま
一撃のお姫さま
島本理生
文藝春秋
2025年6月12日
7件の記録
  • gumiko
    gumiko
    @megmilk
    2025年6月18日
  • ハム
    ハム
    @unia
    2025年6月16日
    「一撃のお姫さま」 〈依存させることに依存した君の笑顔は可愛かった 今日もこの街は私たちを奪っていく〉 ホストにお金を使うことは、触れられる権利ではなくて触れなくてもいい権利にあるという気づき。 どちらかが利用し利用されるみたいな構図に見えるものも、実は双方ともに満たされながらも搾取される世界がそこにはある。 その描かれ方がさすがだなと思いました。 改めてなぜ島本理生さんの作品がこうも好きなのか考えてみた。 登場人物の「傷つきやすさ」や「脆さ」が丁寧に描かれている。しかもそれが弱さとしてではなく、繊細であることの強さとして立ち現れてくる感覚がある。 今回の作品でもどの主人公も傷ついた部分を持っていて、でもその弱さを中心としたストーリーの中で曖昧でどっちつかずであったとしてもそれが物語の軸の強さとして機能している感じがある。 弱さを克服したりもせず、必ずしも答えを出さなくてもいいというスタンスが表現されることが多くて、自分が大事にする生き方に深く関わるものがあるからこうも惹かれるのかなと。
  • ハム
    ハム
    @unia
    2025年6月15日
    「停止する春」 〈たしかに綺麗に剥かれた四個の味玉がタッパーに入っていて濃い茶色に染まっていた。 生きたいと思うことと、死にたいと思うことに、じつははっきりとした線引きなんてないのかもしれない、と思った。〉 すぐに正常に戻そうとする現代人の悪癖と言っていたけどほんとそうだと思う。 気づいてないだけで誰しも紙一重のところにいるんじゃないかと、自分の気持ちを誤魔化していなかとか考えてしまう。 「最悪よりは平凡」 島本理生さんの描く年上の男性ってみんなイケオジなイメージ。 主人公の悩みの種はけっこう重い気もするがその環境で悪く培ったものが悪循環をなしてる。みんな同じ程度に悩んでいると思って体に悪いことも受け入れちゃうのはあるある。 最後の出会いから良い方向に流れる期待があるのはホッとした。 安定の島本理生さん。 続きを読もう。
  • ハム
    ハム
    @unia
    2025年6月15日
    「God breath you」 〈お腹がくちくなり、休憩してシャワー浴びた。〉 くちくなるって言葉わからなかった。一般的なのかな?小説などでは多い表現らしいけど知らなかった。 〈年齢を重ねることは、いくつもの解を曖昧に自分の内側に飼いならすことでもあるから。〉 思い切ったことをしなくなるんだよなぁ、誰も見てないのに周りの目を気にしたり、社会的や常識的な体裁を考えるようなったり…でも感情だけで振り切るのも必ずしも正しいわけでもなくて。 自然体でいることができるのが幸せなのかな。 「家出の庭」 見ないふりのほうがよほど苦しい。 忙しいは心を無くすことだと言うけれど見ないふりして遠ざけるのは現代では容易なのだろう。それくらい忙しなく動き回ってるし刺激も多い。 でも正しく傷ついて正しく向き合うのが良いことのほうが多い。 短い話ながらかわいらしい義母を中心とした示唆深い話でとても良かった。 ページをめくる手が止まらない。
  • 木村久佳
    木村久佳
    @kuCCakimura
    2025年6月12日
  • sun
    sun
    @book3
    2025年6月2日
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