一撃のお姫さま

41件の記録
- 七@mi_sprout2025年9月27日読み終わった「家出の庭」 短いながらとても良い作品だった。 静かな月夜に、覆い隠してきた悲しみについて考える時間がだれにも必要なのかもしれない 「一撃のお姫さま」 アーティストとして働く主人公とホストの在り方がおそらくはリアルに描かれていて、終盤曲が出来上がっていくさまは爽快感があった。主人公がホストに入れ込まないと決意しつつ大金を使う熱に浮かされているのがまた現実味があって少し怖くなる。 仕事をしている人として最高の手紙をもらうラストシーンも好き! どの作品も良すぎる短編集だった!!
- 七@mi_sprout2025年9月27日読んでる「God breath you」 タイトルそのままの祈りが込められた話で、やさしくてあたたかい。15歳という年齢差が今後どう作用していくのか、まだ誰にもわからない。でも今この瞬間ふたりが想いあっていることは確かだ。 それはそれとして、二の腕つんつんは面白すぎるのよ 早坂さんの冷たさの描かれ方もリアルでよかった
- 七@mi_sprout2025年9月24日読み始めた気になってた短編集。1篇目から最高。 「停止する春」 ずるずると死へ向かっていってしまう主人公の在り方がリアルで、さおりちゃんがいてくれてよかったと思う。長岡くんがさくまであることには気付かなくて、そうだと分かったら彼の行動がかなりグロテスクに感じた。 たくさんのことが重なって、痛んでいる。だから時間が必要だ。 そういう瞬間、痛みを見逃さないようにしないと、人は簡単に死んでしまうんだと思う。 「最悪よりは平凡」 とても良い。はらはらしつつも主人公がひとまずは穏やかな場所に落ち着けたのでほっとした。 島本さんの書く男性は色気と魅力があるなぁ
- ひつじ@threeps2025年9月24日読み終わった我喜屋位瑳務さんが好きで表紙買いだったけど内容も自分向けでよかった^_^たまたま分厚い長編つづきだったのでひさしぶりに軽やかに読める短編集できもちが良い♩
- harucaの本棚@mochacha2025年9月21日買った読み終わったトラウマ、悩み、葛藤女性なら共感する部分があるんではないでしょうか? 短編集で、さくさく読みやすい、それぞれの女性たちが次に進もうとするのが尊い。
- anko@books_anko2025年9月4日読み終わった現代を生きる女たちの短編集 『一撃のお姫さま』は、曲作りのためにホストを体験することにした主人公の話 「歌舞伎町は本物さえもフェイクに変えてしまうんだ」 この一文に私が一撃を食らった 私には無関係のはずの世界がこの一文でリアルに 島本さんすごい! 装丁もかわいくて好き
- 結@yi_books2025年9月2日読み終わった30代後半、独身女性の生活と仕事と恋愛、結婚と諦め、みたいなものをひしひし感じる前半3話と、また少し変わった女性たちの生き様が綴られた後半2話。どれもジクジクと胸に刺さった。 特に好きだったのは『家出の庭』かなぁ。 これでほんタメ文学賞あかりん部門は全て読了!
- ぶんちゃろふ@book_mylittlepig2025年8月31日借りてきたちょっと開いた図書館で借りて表題作だけ読んだ。 依存するだけでなくて依存されることに依存している、みたいなフレーズがよかった。みんなひとりでは生きていけない。誰かに必要とされている実感だけが生きている感覚を支えてる。
- 奈落の底@niku_tabetai2025年8月28日読み終わったファーストラヴしか読んだことなくてどろどろ暗過ぎる恋愛モノだ!ウワー好きだ‼️みたいな感じやったがこれは全然暗くないけど明る過ぎてあんまり好みではなかった😇💦けど最後のホストと疑似恋愛するVTuber(で合ってるのか?)の話は🍣ᔆᵘᙚᑋⁱです( ✋˘ ˘👌 )現実と空想の狭間みたいな雰囲気が良( ✋˘ ˘👌 ) ファーストラヴで結構脳をやられた人間なので、他の作品も読んでみたいナ…💖恋愛ものにあんまり興味無いけど島本理生の小説はなんか読める…どろどろで🍣ᔆᵘᙚᑋⁱだ…💖
- nica@nica2025年8月15日読み終わった古本屋めちゃくちゃ好きな本だった 私の島本理生さんのイメージがなんか変わったかも ............... 《最悪よりは平凡》 p31 だからうちでもバードストライクがおきたのよ(この行の数行前からが凄い) 《God breath you》 p124 他人に決断を譲った選択は後悔さえ上手にさせてくれないものだから 《家出の庭》 p167 お義母さん、こういう静かな時間の中で、一人、ゆっくり考えたかったんですね 《一撃のお姫さま》 ホストにお金を使うことは、触れられる権利ではなくて触れなくてもいい権利 私は God breath you 家出の庭 が好きだった 特に家出の庭は自分の亡き義母を思い出した
- 🔖ぼう|読書記録@book_252025年7月30日読み終わった👸停止する春 どうか、労わってほしい。 人はきっと思っているよりも脆いから。 これまで特に思い詰めていなくても、積もり積もってガタが来てしまう。 そんなときに、すぐに戻そうとするのではなくて、ゆっくりと立ち上がる強さと余裕ができるまで休んでほしい。 そんなふうに思ったし、読んでいて切なくなってしまいました。 👸一撃のお姫さま どこか欠けてて、埋め合わせるための何かを求めて生きている。 人が誰もどこかに抱いている欠落や欲求を詰め込んだ華やかな世界がホストクラブなんだなぁと感じました。 このお話を読んだあとは、なんだかスッキリして、歌舞伎町のギラギラとした夜というよりかは、まだ夜が残っているような朝焼けの爽やかさや切なさが頭によぎりました。
- ハム@unia2025年6月16日読み終わった「一撃のお姫さま」 〈依存させることに依存した君の笑顔は可愛かった 今日もこの街は私たちを奪っていく〉 ホストにお金を使うことは、触れられる権利ではなくて触れなくてもいい権利にあるという気づき。 どちらかが利用し利用されるみたいな構図に見えるものも、実は双方ともに満たされながらも搾取される世界がそこにはある。 その描かれ方がさすがだなと思いました。 改めてなぜ島本理生さんの作品がこうも好きなのか考えてみた。 登場人物の「傷つきやすさ」や「脆さ」が丁寧に描かれている。しかもそれが弱さとしてではなく、繊細であることの強さとして立ち現れてくる感覚がある。 今回の作品でもどの主人公も傷ついた部分を持っていて、でもその弱さを中心としたストーリーの中で曖昧でどっちつかずであったとしてもそれが物語の軸の強さとして機能している感じがある。 弱さを克服したりもせず、必ずしも答えを出さなくてもいいというスタンスが表現されることが多くて、自分が大事にする生き方に深く関わるものがあるからこうも惹かれるのかなと。
- ハム@unia2025年6月15日読んでる「God breath you」 〈お腹がくちくなり、休憩してシャワー浴びた。〉 くちくなるって言葉わからなかった。一般的なのかな?小説などでは多い表現らしいけど知らなかった。 〈年齢を重ねることは、いくつもの解を曖昧に自分の内側に飼いならすことでもあるから。〉 思い切ったことをしなくなるんだよなぁ、誰も見てないのに周りの目を気にしたり、社会的や常識的な体裁を考えるようなったり…でも感情だけで振り切るのも必ずしも正しいわけでもなくて。 自然体でいることができるのが幸せなのかな。 「家出の庭」 見ないふりのほうがよほど苦しい。 忙しいは心を無くすことだと言うけれど見ないふりして遠ざけるのは現代では容易なのだろう。それくらい忙しなく動き回ってるし刺激も多い。 でも正しく傷ついて正しく向き合うのが良いことのほうが多い。 短い話ながらかわいらしい義母を中心とした示唆深い話でとても良かった。 ページをめくる手が止まらない。
- ハム@unia2025年6月15日読んでる「停止する春」 〈たしかに綺麗に剥かれた四個の味玉がタッパーに入っていて濃い茶色に染まっていた。 生きたいと思うことと、死にたいと思うことに、じつははっきりとした線引きなんてないのかもしれない、と思った。〉 すぐに正常に戻そうとする現代人の悪癖と言っていたけどほんとそうだと思う。 気づいてないだけで誰しも紙一重のところにいるんじゃないかと、自分の気持ちを誤魔化していなかとか考えてしまう。 「最悪よりは平凡」 島本理生さんの描く年上の男性ってみんなイケオジなイメージ。 主人公の悩みの種はけっこう重い気もするがその環境で悪く培ったものが悪循環をなしてる。みんな同じ程度に悩んでいると思って体に悪いことも受け入れちゃうのはあるある。 最後の出会いから良い方向に流れる期待があるのはホッとした。 安定の島本理生さん。 続きを読もう。