tomo015123 "世界の終わりの最後の殺人" 2025年6月15日

tomo015123
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@asayou
2025年6月15日
世界の終わりの最後の殺人
世界の終わりの最後の殺人
スチュアート・タートン,
三角和代
ガチガチの特殊設定、歴史ものときて3作目はディストピアよりのSFミステリ。世界におそらくただひとつ残されたバリアに囲まれた島。バリアの周りには霧に紛れ生物を食す無数の虫。そのバリアを貼った始祖が殺されたせいで霧と虫がどんどん迫り何とか犯人を突き止めないと人類が滅亡してしまうというシチュエーション。島民全員が殺人があった夜の記憶を消されており、殺人の動機になりそうなことを発見するたび自分を犯人と思い込む。何なら主人公ももしかして自分がやったか・・・?と思いながら推理している。島に残る2人の始祖もこれ自分やったんだろうな、と思いながら行動しているため、主人公にはまともな情報がなかなか集まらずまともに推理させてくれない。そんな中でも主人公足でどんどん情報を拾いいったい誰がどのような目的で殺人を犯したのか追求するのだが、主人公の妥協を許さない推理がとても魅了的。前2作と異なり2段組ではなくなったが、情報量の多さと設定の緻密さは相変わらずで確かな満足。
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