世界の終わりの最後の殺人

25件の記録
- tomo015123@asayou2025年6月15日読み終わったガチガチの特殊設定、歴史ものときて3作目はディストピアよりのSFミステリ。世界におそらくただひとつ残されたバリアに囲まれた島。バリアの周りには霧に紛れ生物を食す無数の虫。そのバリアを貼った始祖が殺されたせいで霧と虫がどんどん迫り何とか犯人を突き止めないと人類が滅亡してしまうというシチュエーション。島民全員が殺人があった夜の記憶を消されており、殺人の動機になりそうなことを発見するたび自分を犯人と思い込む。何なら主人公ももしかして自分がやったか・・・?と思いながら推理している。島に残る2人の始祖もこれ自分やったんだろうな、と思いながら行動しているため、主人公にはまともな情報がなかなか集まらずまともに推理させてくれない。そんな中でも主人公足でどんどん情報を拾いいったい誰がどのような目的で殺人を犯したのか追求するのだが、主人公の妥協を許さない推理がとても魅了的。前2作と異なり2段組ではなくなったが、情報量の多さと設定の緻密さは相変わらずで確かな満足。
- おかき@okakkie2025年4月5日読み終わった語り手が「閉鎖された島の住民すべての頭の中にアクセスできる環境運営AI」ということで、読み慣れるまでひと苦労。神視点の《神》が意思を持っているのはなかなか珍しいのではないか。いやしかし面白かったな。読了した今はタイトルを噛み締めている。なるほどなあ。世界観はぜんぜん優しくないけど、内包するものはずっと他者への優しさや信頼で、独特の手触りがある。(余談)本編には関係ないが、謝辞がかなりいい味を出しているな。
- 木登りヤギ@kinoboriyagi2025年3月20日気になる読みたいスチュアート・タートンの最新作だ! この人の推理物、話の筋立てがSF寄りで凝りに凝っていて、何度読んでも楽しめる。これも早く読みたい https://huyukiitoichi.hatenadiary.jp/entry/2025/03/20/080000