
冷やしトマト
@tomato_hiehie
2025年6月16日

アイの物語 (角川文庫)
山本弘
読んでる
てっきり長編だと思っていたのだけど, 短編集だった。
アンドロイドが少年に短編を読み聞かせていく形式。各章の合間に二人の会話があり, 読書会みたいな雰囲気にも感じる。
メモリーカードを読み込ませて小説を読む本型のタブレットが登場する。Apple Newtonと同じ方式だなとちょっと思ったり。
アンドロイドのアイビスの目が実際にはゴーグル内蔵のカメラだという設定も面白い。目にみえるものはコミュニケーション用のインターフェース。こういう設定を読むと, つくづく長谷敏司のアナログハックという概念の汎用性の高さを再認識させられる。






冷やしトマト
@tomato_hiehie
2話まで読む。インターネットに対する展望がとにかく明るい。ネットの中のコミュニティを通して, 現実世界の問題を克服する。逃避ではなく, れっきとした生活なんだという姿勢。実体を伴わなくても文字や映像を通して, 思考・交流が行える空間として描かれている。
本の冒頭で陰謀論にも少し触れていたけど, 情報社会の孕むネガティブな部分に対しての考えも知りたいところ。

冷やしトマト
@tomato_hiehie
インターミッション5まで読む。もしAIが言語モデルではなく, 知性としてあれば, 彼らはAIの一人称により共感できるのだろうか。ヒトが書くAIの視点は未完成かもしれないが, もしAIがそれ《読む》ことができるのであれば, ヒトには分からない心象を投影できるのかもしれない。AI読書会の可能性を少し感じる。

冷やしトマト
@tomato_hiehie
『詩音が来た日』を読む。グラデーション的な死の現場でもある老人介護において, 倫理と論理のパラドックスが炸裂する。アンドロイドは人間は傷つけられない。しかし, 介護対象のヒトは遠からず亡くなる運命にある。なぜヒトは最後まで生き続けなければいけないのか。なぜ最後まで生き抜かせるようにするのか。超人間的視点における人間社会への理解と共存の道を探っていく展開。