アイの物語 (角川文庫)

8件の記録
- ふみと書架@fumitosyoka2025年9月16日かつて読んだ好きな本は何ですか、って訊かれると悩むけど、ある程度小説を読む方にお勧めしたい本のひとつがこれ。初出2009年、この本が書かれてからAIを取り巻く環境はだいぶ変わったけど、こんな未来も信じたい。
- 冷やしトマト@tomato_hiehie2025年6月18日読み終わった《語り部》の彼女は《候補者》を探す。矛盾を孕むヒトが作り出したアンドロイドは論理で動く。物語にはヒトを傷つけずに変える力がある。それは彼らにとって理想のコミュニケーションだった。フィクションから生まれた彼らはそれを誇りに思い, 平和の旗を掲げ続ける。
- 冷やしトマト@tomato_hiehie2025年6月16日読んでるてっきり長編だと思っていたのだけど, 短編集だった。 アンドロイドが少年に短編を読み聞かせていく形式。各章の合間に二人の会話があり, 読書会みたいな雰囲気にも感じる。 メモリーカードを読み込ませて小説を読む本型のタブレットが登場する。Apple Newtonと同じ方式だなとちょっと思ったり。 アンドロイドのアイビスの目が実際にはゴーグル内蔵のカメラだという設定も面白い。目にみえるものはコミュニケーション用のインターフェース。こういう設定を読むと, つくづく長谷敏司のアナログハックという概念の汎用性の高さを再認識させられる。
- 彼らは読みつづけた@findareading1900年1月1日かつて読んだ電子書籍*読書で見つけた「読書(する人)」* 《アイビスはうなずき、メモリーカードをブックに挿入した。ブックを膝の上に広げ、読み上げる態勢に入る。》 — 山本弘著『アイの物語』(平成27年2月Kindle版、角川e文庫)