
oto
@sakana__books
2025年6月14日

無人島のふたり
山本文緒
読み終わった
がんと診断され余命宣告を受けてからの最期の日々を綴った日記。
山本さんは「逃病記」と表現していたけど、積極的治療はしていなくてもやっぱり最期まで懸命に生きたのだから「闘病記」だ。
自分の命があと少しで終わるとわかっていながら日々を生きるってなんとも残酷だけれども、その日々を無人島に例えたのはすごくしっくりきて、穏やかさと静けさを感じた。
でもやっぱり最期を迎えてしまうのが寂しくて悲しくて、読みながら泣いてしまった。
山本さんの生きた証であるたくさんの作品たちを大事に大事に読んでいきたい。

