
創
@hajime_8
2025年6月16日

文庫版 魍魎の匣
京極夏彦
読み終わった
凄まじい。最後の一文も完璧だ。
京極堂の憑物落としが見てはいけないものを見ているようで恐ろしかった。
本当におもしろい。
前作『姑獲鳥の夏』の仮想現実の話とか、榎津礼二郎の幻視解説にまつわる命、脳みその話が頭をよぎる。
ネタバレになるが、
京極堂が久保の小説を読んで考えに至るのと同じように、こちらも断片的に出される小説の欠片を章の合間に読み、進行する本編と自動的に組み合わせて可能性に気がついていく構成がめちゃくちゃ好きだった。

