トム "こうやって頭のなかを言語化す..." 2025年1月28日

トム
トム
@yukiyuki7
2025年1月28日
こうやって頭のなかを言語化する。
1. 言語化=聞く力 「言語化は聞く力のこと」という一文は、本書の核を非常に端的に表していると感じました。 よく「話す力」が重視されますが、本質は「聞く」こと、しかも他者だけでなく自分の話を聞く力なんですね。特に「自問自答」の重要性が強調されている点に深く共感しました。自分の声に耳を傾け、本音や気持ちを掘り下げるプロセスは、思考の質を高めるだけでなく、自分自身をより理解する助けになると思います。 2. 「なんとなく」を深掘りする言語化 「なんとなく」「いい感じ」など、曖昧な言葉の解像度を高めていくという考え方が素晴らしいですね。 質問の角度を変えたり、他の言葉に言い換えるプロセスは、仕事や人間関係のあらゆる場面で役立ちそうです。特にクリエイティブな現場や営業の場で、曖昧な要望を具体化する際に非常に実践的なアプローチだと思いました。 また、これを通じて、相手の「辞書」を作るという発想もユニークです。これは単なる言語化ではなく、相手を理解する行為そのもの。言語を通じて信頼関係を築く力が養われると感じました。 3. 「問い」を日常に取り入れる工夫 「できごと+感じたこと」をメモし、それを「のはなぜか」で掘り下げるステップは、非常に効果的ですね。思考を整理し、感情や行動の理由を明確にする訓練としても優れています。 特に「のはなぜか」を掘り下げることで、自分の行動原理や価値観を客観視できる点が魅力的です。このプロセスは、**日記やモーニングページ(朝一番に自由に書き出す日記)**と似た要素もあり、個人的な内省にも大いに役立つと思いました。 4. 具体的な書き方の提案が実践的 ノートを見開きで使い、「左に問い」「右に結論と改善点」を書くスタイルがシンプルで効果的だと感じました。これなら誰でも取り組みやすく、毎日の習慣に組み込みやすいですね。特にノートの右下を「自由メモ欄」として開放している点が柔軟で良いなと思いました。余白を使って新しい発想が生まれる予感がします。 5. メソッド全体を通じた印象 この本が提案している言語化のプロセスは、自己啓発本としては珍しく実行可能で具体的な手法が示されています。曖昧な概念だけを提示するのではなく、「どうやるか」を段階的に示している点が非常に良心的で、すぐに活用できそうです。また、こうした方法を通じて、最終的には自分と向き合う習慣が身につくのではないでしょうか。 総評 この本が提案する言語化の手法は、「自分の言葉で考える力」を養うための道筋を明確にしてくれています。自分自身や他者の思考を解きほぐし、深く理解する能力は、今の社会で必要とされる重要なスキルです。単なる自己啓発の枠を超え、自己理解と他者理解を高めるための一冊だと感じました。
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