
ハム
@unia
2025年6月17日

狩りの思考法
角幡唯介
読み終わった
極地を探検することで自分と向き合い、また、イヌイットの理解に努める姿勢には多くの気づきと学びがある。
イヌイットが言う「ナルホイヤ」的な生き方は、まさに近代化された現代人が心に留めておくべき価値観なのだと思う。
未来なんてわからないのにわからなくて怖くて未来予期という光を求めてしまう。
未来予期という仮象を生きるのではなく、真の現実を生きたい、それくらい生きることに執着する姿勢があっていいと思った。
〈人間が本当に生を実感できるのは、じつはわれわれがなるべく目を背けようとしているそのカオスたる真の現実のほうなのではないか。〉
ピダハンにも同じような考え方があったけど、本当に先進国やら文明人というのはなんなのだろうと思ってしまう。
目先の利便性に幸せを極振りしたところで文明人は闇(病み)だらけ。
イヌイットたちもその進んだと言われてる文明に侵されている様子が見られるけど、彼らの文化や価値観には明らかに我々とは異なる「生」がある。
角幡さんほんといい文章を書くなぁと思う。






