
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年6月18日

境界なきフェミニズム
チャンドラー・タルパデー・モーハンティー,
堀田碧
読み終わった
就寝前読書
お風呂読書
第8章読む。
〈わたしが「人種」や「アジア性」や「褐色の肌」を体現するのではなく、植民地主義や人種主義や性差別や(階級や地位の)特権の歴史が、アメリカ合衆国でのわたしと白人、わたしと有色人の関係に影響するのだ。〉(282頁)
〈一九六〇年代や七〇年代の「個人的なことは政治的である」というスローガンは、一九八〇年代には「政治的なことは個人的である」に変わった。言い換えるなら、あらゆる政治は個人的なことに矮小化され、個人の行動や態度やライフスタイルの問題が社会の政治分析の代役を務める。そこでは個人の政治的な闘いのみが、政治運動の正当でふさわしい唯一のあり方と見なされる。〉(311-312頁)
〈単に声をもつことが重要なのではなく、個人や集団の一員としての立ち位置から発せられる声をもつことが緊要なのだ。〉(315頁)
これで第Ⅱ部は終わり。「第Ⅲ部 新たなフェミニズム」は第9章のみ。第1章に収録された論文「西洋の視線の下で」を再考するもの。誠実な研究者。


