
ちょこれーと*
@5_ogd
2025年6月18日

移動と階級
伊藤将人
読んでる
『移動をめぐる自己責任や能力主義、生存者バイアスから抜け出すには、移動が困難であったり、自分とは移動をめぐる状況が異なったりする人がこの世界にいることへの想像力を働かせることが大切だ。』
どのような事を考えるにしても、人の立場になって考えることが大切。想像力を養うことで広い視野を持つことができるようになる。
■ノマド
→もともとは、草原を移動して生活する遊牧民を意味する言葉。脱産業化とグローバル化が進む現代社会において、工場の壁や国境、規範的なアイデンティティといったさまざまな境界を越えて移動する人々を表す言葉として、新たな注目を集めるようになった。
〈ノマドの3つの分類〉
■ハイパーノマド
→経営者や実業家、法律家、金融業者などの人たちであり、いくつも肩書きを持つような階級・階層の高い人を指す。
■バーチャルノマド
→実際には定住民であり、インターネットを通じて世界とつながりつつ生活する中流階級を指す。
■下層ノマド
→生き延びるために移動を強いられる人々であり、超帝国、ハイパーノマドの出現によって減少どころか増加し続ける貧困層。
「ノマドワーカー」、そういえばいっときテレビでよく聞いたワードだったな。スタバにノートパソコン持ち込んで仕事しているイメージ。自分には無関係の人種の話だわとか思って、あんまり興味が湧かなくて調べもしなかった。
一概にノマドと言ってもその中にまた分類があるなんて知らなかった。
映画『ノマドランド』は、あぁ、名前は聞いたことある、くらいの認識しかない。元々中流階級だったが金融危機の影響で株の暴落、資産差し押さえに遭い車上生活の出稼ぎ労働者となった人たち。
いつ何が起こるか分からないご時世。突然転落する可能性は誰にだってある。なんて恐ろしい話なんだと恐怖を感じた。
