きき "国宝 下 花道篇" 2025年6月20日

きき
きき
@hoo_shyahng
2025年6月20日
国宝 下 花道篇
芸術とは孤独なものですね。私は絵を描くことが好きだから、自分の望むものと他人に評価される絵の違いに目眩がすることがあります。それはどちらもアリな道なのですけれど、芸術の本質を見ようとすれば間違いなく前者の道を選ぶようになります。だけれど、それは悲しい気持ちになるんです。そんなフツウな自分にすら苛立ちを覚えることもあります。私には純粋で真っ直ぐな芸術を望むこころがないのだと呆れてしまいます。それに対して喜久雄は歌舞伎という芸術しか見えていないのです。その姿が眩しくて羨ましくて嫉妬すら覚えてしまいます。しかしそれは傍からみるとこんなに儚く危ういのですね。私はこんな風には生きれないと思わされました。これは悔しさでもあり安堵でもあります。
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