かえで 年200冊読む元理系 "キッチン常夜灯" 2025年5月23日

キッチン常夜灯
ファミレスの店長として仕事に忙殺される南雲みもざは、体力とメンタルをすり減らす日々を送っていた。 そんなある日、家の近くの路地裏で夜から朝にかけてひっそりと営業している『キッチン常夜灯』を知る。 そこは、店長という鎧を纏った日中を過ごす彼女にとって憩いの場所となる。 『キッチン常夜灯』を切り盛りする二人の人柄と、そこに集まる常連客の心が温まり、ときに切なく、ときに感動的なお話を聞くうち、そこに通う彼女と同様、読者である私も『明日も頑張ろう!』と前向きな気持ちになれた。 作中に登場する数々の料理も本当に美味しそうで、、、 本書は男女問わずオススメできるんですが、 しいて言うなら、責任のある役職についたばかりの女性に、ぜひ読んでほしい作品です。 業界によっては男性優位に感じるところも多い中、企業方針で『女性が活躍できるように』と掲げた社内施策を打ち出す企業も増えてきたと思う。 でも、全女性が『会社で活躍できるポストにつきたい』と思っているわけではない。 そんなモヤモヤを抱えている・抱えたことがある方には響く読書体験になると思います。 "人って、大切なものを失くしながら生きていくのよね。でも、不思議とまた別の大切なものが現れる。守りたいものは絶対になくならないから本当に不思議だわ。"
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