本屋lighthouse "私が諸島である カリブ海思想..." 2025年6月21日

私が諸島である カリブ海思想入門
『私が諸島である』を読み終えて満足。このタイミングで読めてよかった。なんか元気になる。包摂を謳ったカリブ海思想であっても、当人たちのそして時代的な制約という限界もあって、なんらかの存在を排除してしまうことがある。20世紀にはそれが女性の不在であると批判され、21世紀に入るとクィアの不在であると批判される。しかしそれはさらなるアップデートのチャンスである。アップデートのチャンスだからといってすべてが許されるわけではないが、直線的ではなく円環的に差異と反復を繰り返しながら包摂性を高めていくカリブ海思想のありかたは、やはり好きなタイプのユートピア思想だった。
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