
塚田
@tsukada
2025年6月21日

教誨師 (講談社文庫)
堀川惠子
読み終わった
ノンフィクション
個人的な見解として、死刑制度に反対ではない。「目には目を」の観点からも、他者の命を奪った人間が奪われる立場になるのは必然性があると思っている。
ただ今まで、奪う瞬間とその前後に関わる人々のことを考えたことは一度もなかった。
彼らが行なっているのは、概念的には「法の執行」であるのだが、行為的には「人殺し」である。
大きなテーマで議論する際、そのテーマ自体に注目度がある為なかなか目が向かないが、その現場で実際に働いている当事者についても目を向ける必要がある感じた。
私はアニメのPSYCHO-PASSが好きで何度も見返しているのだが、死刑に携わる当事者という視点から主人公たちの仕事を見直してみることができるなと思った。