教誨師 (講談社文庫)

7件の記録
にょろぞう@3mmer_4L3562025年10月3日読み終わった借りてきた宗教の最果ての話だった。 最初は死刑囚の最期をそれはもう悲惨に描き、そこから死刑制度の廃止に持ってく可能性あるか…?と怯えながら読んだがそんなことはなく、とても真摯だった。 はじめに紹介された囚人たちがとある出来事を皮切りに次々と最期を迎えていくのはただ読んでいるだけの私の胸にもくるものがあった。 ノンフィクションながら筆者は小説も書かれる方ということで、登場人物が表出させない喜怒哀楽を、地の文に含ませて読者に伝えていたように思う。 意のままに喜怒哀楽を表現していたように思う。 冷たく無機質な世界にそれでも悪以外だってあった。 仏教に於ける葬式は実のところ残されたもののためと言うが、死が確定している者への説法は彼らのカンテラになっていたらいいなと思う。

塚田@tsukada2025年6月21日読み終わったノンフィクション個人的な見解として、死刑制度に反対ではない。「目には目を」の観点からも、他者の命を奪った人間が奪われる立場になるのは必然性があると思っている。 ただ今まで、奪う瞬間とその前後に関わる人々のことを考えたことは一度もなかった。 彼らが行なっているのは、概念的には「法の執行」であるのだが、行為的には「人殺し」である。 大きなテーマで議論する際、そのテーマ自体に注目度がある為なかなか目が向かないが、その現場で実際に働いている当事者についても目を向ける必要がある感じた。 私はアニメのPSYCHO-PASSが好きで何度も見返しているのだが、死刑に携わる当事者という視点から主人公たちの仕事を見直してみることができるなと思った。





