
torajiro
@torajiro
2025年6月21日

はじめてのスピノザ 自由へのエチカ
國分功一郎
読み終わった
『中動態の世界』を文庫で再読してスピノザについてももっと知りたいなということで國分先生の新書から。中動態の世界からの関心の派生で言うと、アレントが「区別」の人だとするとスピノザは「程度」の人なんだな、という印象を受けた。ただ、まだまだ肝心のところは朧げにも掴めていない感じ。Audibleのながら聴きの限界という感じもするけど、全体の構成が國分先生っぽくないというか、一つの謎を突き詰めていくミステリー小説みたいな雰囲気が薄くて考えが彷徨ってしまうなと思いながら読み(聴き)進めていったのですが、あとがきによると本書は元々は100分de名著のテキストとして書かれたものを元にしているということでなるほどそういうことか、と納得した。國分先生の岩波新書の方のスピノザ本も読んでみたい。

