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@blue_27
2025年6月22日

天使も踏むを畏れるところ 上
松家仁之
読んでる
読書メモ
「戦争に負けて、天皇の役割もおおきく変わった。日本はいわば開闢以来、はじめて民主主義の国になったんだ。二千年に迫ろうという制度と、二十年にも満たない、しかも勝ち取ったものですらない他国から与えられた制度とを、どう並立できるのか。」
いまは当たり前に感じる民主主義も、導入当初は困惑もあっただろうし、そもそも民主主義って…?という感じだったのだろうか。
天皇制の変化も、国民はどう受け止めたのか。
以前「教育勅語と御真影(小野雅章 著)」を読んだ時に、本心はどうであれ、日本の天皇(=御真影)に対する思いや行動を知り、現代との違いに驚いたのを覚えている。
御真影は天皇そのものである、直視してはいけない、御真影を守るためならば自分の命も惜しくはない。
この考え方が当たり前の時代から一変して、戦勝国によって制度や思想そのものが変えられていく。
この時代の人たちは、どように受け入れていったのか。理解をしていったのか。
どんなにそれにまつわる本を読んでも、国民の思いを全て知ることは不可能に近いのだろうなと感じた。
