
ヨル
@yoru_no_hon
2025年6月23日

読書の日記
阿久津隆
読んでる
まだ読んでる
@ 自宅
週末に甥っ子が遊びにきたり、小学校の懇親会があったり、従妹がお茶にしきたり、海外からのインスタの不正ログインがあったり(笑)と、盛りだくさんの週末だった。お酒を飲んでないのに二日酔いみたいな症状に見舞われたり、ずっとiPhoneやらPCとにらめっこしていたからか目の奥が痛く偏頭痛が起きたりと、精神的にも肉体的にも疲労困憊で、寝ても寝ても眠い二日だった。その分たのしいこともあって、プラマイゼロって感じではあるのだけど、そんな中では読書はもちろんできなくて、金曜日に開いた『読書の日記』が最後に読んだ本だった。この本を永遠に読み終わりたくないと思っている自分がいる。
阿久津さんは『ピンポン』を読み終えたところで、わたしはあの映画の「ピンポン」の原作と思いながら読んでいて、途中からちがうということに気づいたんだけど、映画のことを調べていたらまた観たい気持ちになっている。中学生の頃一回観たような気はするのだけどあまり覚えていない。パク・ミンギュの『ピンポン』も読みたくなっている。
そのあったかいものたちを除いては──完璧な無の世界だ。四方の白さがだから僕には恐ろしく、美しかった。セクラテンはどうなったんだろう?それに双子は?ええと、と僕はもう一度あたりを見回した。そばにセクラテンがいてくれたらあったかかっただろうけど、すぐに気持ちが楽になった。眠気が襲ってきた。僕らは異常なほど無為で、異常なほど全身無事だった。爪をかみながら僕は寝入ってしまった。どこも痛くないし、寂しくもない。長い長い真っ白な睡眠を、それで僕らはとることができた。──『ピンポン』p.195より引用(本書p791より)



