
阿久津隆
@akttkc
2025年6月22日

ダロウェイ夫人
ヴァージニア・ウルフ,
丹治愛
読み始めた
開くと「ミセス・ダロウェイは、お花はわたしが買ってくるわ、と言った」と始まって
「小説が始まった」
といううれしい気持ちになって読んでいってクラリッサ・ダロウェイは朝で6月で晴れやかで爽やかな心地で外を歩いている、ずいぶん気分がいいみたいで「人生を愛している」とさえ言っている。ピーターのこととかリチャードのこととかについて考えながら歩いていた。
p.17,18
(六月になって、木々の葉がすっかり生い茂っていた。ピムリコの貧民区で母親たちは赤ん坊に乳をふくませていた。いくつもの電報が英国海軍艦隊から海軍省に発せられていた。アーリントン・ストリートとピカディリはセント・ジェイムズ公園の空気をかきたて、クラリッサが愛してやまない神々しい生命力の波動によって、木々の葉をあおり、熱く煌めかせているようにみえた。ダンスをし、乗馬をする。かつてわたしはそういったすべてを熱愛していた。)
ピーターについて「こんな朝に、一緒に歩くには最高の相手だ」と考えたあとに改行があって突然このカッコ書きが入ってきてこれはマジでなんのカッコなの〜! と思い、それは幸福な心地だった。それにしてもこれはなんのカッコなんだろう。ときめく。