
oto
@sakana__books
2025年6月23日

黄色い家
川上未映子
読み終わった
昨年読み始めて途中で止まっていた作品をやっと最後まで。
続きが気になってページを捲るのが止められず数日間寝不足になってしまった。
主人公の報われなさが苦しくてしょうがなかった。
特に終盤にかけてだんだんと歯車が狂って、幸運なはずの黄色い家が音を立てて崩れていく様には、今まで自分が見てきたものはなんだったのだろうかと絶望した。
20年後を描いたラストの着地の仕方は圧巻だった。
キーパーソンの黄美子さんの人物像もはじめとおわりでだいぶ違って感じて、改めて読み返すとまた違った発見がありそう。
川上さんの書く文章の振れ幅半端ないって…




