
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年6月24日

生き物の死なせ方
渡邉悟史
まだ読んでる
移動中
今日は半日、川越でフィールドワーク。移動時間が長かったので2章分読み進めた。
第1章の主役はアカミミガメ。著者の問題意識や規範的な姿勢が述べられる。
〈カメを殺すのが、たまたまカメを愛し、カメの専門家になった彼でなくてはならない理由がしっかりと議論されてきたことはない。[...]/呟くカメ先生は何者なのだろう。駆除するのがそもそも悪いのだと問いの前提を吹き飛ばしてしまうか、関わってしまった以上は仕方がないと述べる前に立ち止まれないものだろうか。〉(14頁)
第2章の主役は交雑オオサンショウウオ。
プールでの「自然」死と学術利用による死。解剖の際に起こる歓声についての注釈、細やかで好きだった(43頁)。触覚や嗅覚を刺激されるような文章がつづき、読み物としても面白い。次章も楽しみ。
〈死体はさまざまなものや生態系と組み合わされることによって、微生物から哺乳類、さまざまな立場・属性の人間より感情・行動を呼び寄せる。交雑種の死体を取り扱う人びとにとって、これらをどのように気にかけるのか、何を呼び寄せ、何を呼び寄せないか、死体を何と組み合わせるのか、何と組み合わせないのかというのが死なせ方における中心的な課題となる。〉(64頁)

