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2025年6月26日

コヨーテ読書: 翻訳・放浪・批評
管啓次郎
また読みたい
心に残る一節
「結論からいおう。翻訳文学に興味を失った文化とその言語は、はてしない同語反復におち
いり、頽廃し、衰弱する。停帯し、腐敗する。唾棄すべき外国嫌いと偏狭きわまりない自国自文化崇拝がはびこり、閉ざされた黄昏のよどんだ空気の中で、陰湿な相互攻撃ばかりがつづく。あるいは、わずかにでも異質であると感じられる人々への、容赦ない冷酷な排除が牙をむく。これだけ明確に戦うべき相手がいくらでもいる以上、はっきりいわなくてはならない。ぼくらは翻訳文学を読むべきだ。つねに読むべきだ、いくらでも読むべきだ。」
アフター6ジャンクション2の放課後Podcastで日本翻訳大賞の話題から古川さんも同じようなことを言っていた(のでこの本のことを思い出した)けれど、この指摘は完全に重要。
