
ふるえ
@furu_furu
2025年6月25日

さみしくてごめん
永井玲衣
読んでる
散歩について書かれた話を読みながら、同じようにそれを考える。仕事へ行く道を散歩の時に辿った時に違う風景のように見えるように、余白が多い、目的が特にない中で行為することは、未知を探す遊びを無意識にしてしまっているのかもしれない。見慣れた建物のてっぺんにある避雷針に気づいた時、フェンスの下の方にカラフルなヘアゴムが結びついているのを見た時、すっかり緑に染まった街路樹の土に青い花が咲いているのを視界の端にとらえた時。それぞれの瞬間が奥行きを持って、今までの認識を広げていくような感覚になる。普段通っているあの道のことを、仕事に行くための道としてだけではないと捉えられるようでたのしい。


