さみしくてごめん

268件の記録
- neiro@neiro2025年8月10日読み終わった問いと対話を通じて、自分の価値観が広がることをたしかめている。他人との違いを知ること、それは絶望ではなく希望になりうること。自分がなにを思うか、共に考えること。 「わたしは問いたい。問うことによって、何かはもっと見えるようになる。そのための問いを探すことが、わたしたちにゆるされた自由である」p108 足をジタバタさせたくなる気持ちを抑えながら、大好きな永井さんの文章を読む、何度だって読む。永井さんの日記、とても良い。そのたびに立ち止まって、見落としているなにかを探しつづけている。 さみしさを分有するって、良いな。みなしご。
- Pさん@ahaha___8882025年8月8日読み終わったとても深くて、考えさせられる本!理解度を深めたくて、時間をかけてゆっくり読みました。前半の日記部分が好き。小さなことでも忘れたくない出来事をまとめてみようと思った。あと、変なこと考えてもいいし、正解よりも誰かと何で?と問い続ける事をしたいと思った。
- ミッコネン@mikkonen2025年8月6日読み終わった日常の些細なことに気づき、考えを巡らせることが個人を遠くへ連れて行くのだと思う。 他者が行うある事象の捉え方、言葉の紡ぎ方に面白さを感じたい。ぼんやりしていたら気がつかないようなそれらを捕らえられるように暮らしていきたいと思った。
- ゆい奈@tu1_book2025年7月21日読み終わったなかなか希望を見出せずに肩を落としたままで読んでいたら、永井さんの言葉がそのまま胸のなかに飛び込んできた。 p88「戦争が始まってしまった。こんなことを日記に書きたくない。ただ生きているだけでありたい。ただ生きているだけであることを自分にゆるしたいし、社会にも、世界にもゆるされたい。いや、ゆるしなんて必要がないのだ。わたしたちは、ただ生きているだけでいい。それ以上でもそれ以下でもない。」 世界にはまだ奥行きがあると信じたい、信じられるようになりたい。信じられた先には絶望と希望があるという。“膝をつきたくなる絶望と、ここが行き止まりではない希望“。今のわたしにぴたりと寄り添う言葉だった。 時に、永井さんの言葉を読んでいると幼少期を思いだすことがある。傘を持っているのに雨に降られながらずぶ濡れになって帰ることが楽しかった日、湯船のなかから指先から順に手首までを出すと不自然におおきくみえて自分の手が自分のものじゃないようにかんじた日、友達と一つのおなじものをみたとき、私と彼女は、おなじものを見ているけれど、ほんとうにおなじようにみえているのか、不確かすぎて不安になった日。きっとあれは「哲学モメント」というものだったのだと、今になっておもう。人よりも時間を持て余していた自覚があり、ただぼんやりと過ごしながら、いろんなことを考えていた幼少期だった。 p171「もしあなたが、こんな変なことを考えているのは自分だけじゃないかなどと心配しているのだとしたら、安心してほしい。ひとはみんな変なことを考えている。また、もしあなたが、自分はなんて平凡なんだと自分で自分に(なぜか)落胆しているのだとしたら、それも安心してほしい。凡庸な考えをもっている日となどはおらず、誰もがとりかえのきかない、なさけなくて、おかしくて、やさしい考えをもっている。」 永井さんの作品を読むたびに、すべてに蓋をしてしまったあの頃のわたしが救われる。
- momo@momo52025年7月6日読み終わった「問い」を考えるとき、誰かと一緒でも良いのだと思えた。 仕事もプライベートも考えなくてはならないことが多すぎるけれど、誰かと一緒に考えて良いんだ。その誰かは、本でも他者になるんだ。
- はな@hana-hitsuji052025年7月4日気になる@ blackbird books『核兵器をなくす日本キャンペーン』というものに印税を全額寄付している本、というレビューを見て気になるスイッチが入った。 作者は『ガザとは何か』の岡真里さんと対談していた方かな?と今更気づく。
- momo@momo52025年7月2日読んでるp116 何かを語ることは、崖をひとりで歩くような孤独な営みである。心細くてたまらない。わからないことばかりだ。ああ、嫌だなと思う。語られてしまうことの気持ちよさにも、たまに顔をほころばせて、そしてそれがまた嫌になる。 p117 見ることは固定することだが、聴くことは変容させられてしまうことだ。 p118 わからないと言いつつも、わたしたちは何かを選ぶ。どのように語るのか、どのように見るのか、何を聴き取るのかを選んでいる。それは、かぼそく、不安で、心細い自由である。だが、わたしたちにゆるされた、うつくしく確かな自由そのものなのだ。 何かを語りたいと思いつつも、語ることへの抵抗感が拭えない理由が分かったような気がした。
- 結@yi_books2025年7月1日読み終わったわかるーと頷いたり、自分にない視点を面白がったり、哲学に突き放されたり、置き去りにされたりしながらなんとか読了。わかるようでわからないし、わからないようでわかる。仕事で疲れた夜に読み進めるにはちょっと難しかった。
- m@kyri2025年6月29日読み終わった@ 図書館『水中の哲学者たち』や『世界の適切な保存』に比べるとまとまりがなかったりとりとめがなかったりするように思われるけど、そのとりとめのなさをとりとめがないままに保存しようとしたことがこの本のやりたかったことなのかなと思った 同時に、本を読んで、こうして感想を書き残そうとしたときに、知らぬ間に「正解」の感想を書こうとがんばってしまうことがあるけれど、そうではなくて、もっと感じたままに、とりとめがないままに、なんでも思っていいのだよなということを考えていた わたしの感情は良いも悪いも正解も不正解もないところで、第一には、ただ「存在」している (とりとめがないままに書き残すのにも文章力は要りますが)
- ふるえ@furu_furu2025年6月27日読み終わった職場へ向かう電車の中で読み終わる。永井さんの文章を読むと、それぞれのエッセイのタイトルはもちろんだけど、主題以外の言葉の節々からも問いをもらっているような感覚になる。でもそれは一方的に問われているというよりかは、何かを思考する文章に一緒に引っ張られていくような、ちょっとこれどう思うみたいなそんな感じで気づいたらそのことについて考えている。何かを簡単に結論づけてしまわない、一度そこで閉じたとしても、いつでも開いているような態度が面白くて、そういう人と何かを考えることがとてもたのしいなと思いながら読んでいた。
- つつつ@capyandtsubasa2025年6月27日読み終わったp93「未知に出会うためには、既知を突き詰める必要がある。既知の先にこそ未知がある。」 p229「普段わたしたちは「正解」することに躍起になっている。〔……〕そのためには、借り物の「正解」で構わない。えらいひとの考えや、みんなに承認されていそうな意見をたくさん取り入れる。とりあえずそれを繰り返しておけばいい。少なくとも間違うことは避けられる。だが、思わずこぼれてしまった問いに向かい合うとき、私たちは自分が丸腰であることに気がつく。考えたい、と思うより前に、問いに考えさせられてしまう。」
- m@kyri2025年6月27日読み始めた『友達じゃないかもしれない』読み終えてブクログに登録したら「この本を読んだ人は次にこの本を読んでます!」と言われたのがこの本だった 会社の昼休みは昼寝しないと一日まわらなかったんだけど最近ようやく眠くなくなってきて本を読んでも大丈夫になった🙆♀️うれしい 永井さんの日記おもしろい 書かないとすぐに忘れていくであろう小さな小さなできごとや会話の記録は読み返したときにきっときらめく 些細で小さな記憶こそ貴いこと
- 親知らず抜いた@y_sa2025年6月27日読み終わったふふっと笑ったり、うぅぅんと考えたり、ほっと安心したり、読み終わると不思議な気持ちになった。 これから自分が揺らいだときなどに読み返したい そして、ずっと社会や世界について考えていきたい 印税を「核兵器をなくす日本キャンペーン」に全額寄付されているそうなので、気になっている方はぜひ好きな本屋さんで買ってほしいです
- はしな@ssaw_hsn2025年6月26日タイトルにどうしようもなくやられてしまった。優しいと親切は違うのところを何度も読んだ。私は優しくありたいけど優しい人と言われたくない。気づかれたくない。そう自分が思っていたことすらわかってなかった。どうすれば秘密で優しくあれるかが哲学未満かもしれないけど私の問い。
- 34、@WaterMe2025年6月25日読み終わった日記の視点のおもしろさにわはは!と笑い、エッセイで真顔、たまに涙しながら読み終えてしまった。あとがきにある切実な文章にじわじわと気持ちが込み上げ、たくさんの「よくきくこと」ということばを思う。永井さんの本に出会った本屋Titleで買えてうれしい。
- ふるえ@furu_furu2025年6月25日読んでる散歩について書かれた話を読みながら、同じようにそれを考える。仕事へ行く道を散歩の時に辿った時に違う風景のように見えるように、余白が多い、目的が特にない中で行為することは、未知を探す遊びを無意識にしてしまっているのかもしれない。見慣れた建物のてっぺんにある避雷針に気づいた時、フェンスの下の方にカラフルなヘアゴムが結びついているのを見た時、すっかり緑に染まった街路樹の土に青い花が咲いているのを視界の端にとらえた時。それぞれの瞬間が奥行きを持って、今までの認識を広げていくような感覚になる。普段通っているあの道のことを、仕事に行くための道としてだけではないと捉えられるようでたのしい。
- おこめ@ocome_squash2025年6月25日読んでる『念入りな散歩』より わたしは選ばれないままに、未知に出会いたい。特別な誰かではない仕方で、未知に触れたい。カフェでうろうろと座りたい席を探すように、未知に近づきたい。
- りんご食べたい@k-masahiro92025年6月24日読み終わった「わたしはいつまでも驚いていたい」 新鮮な気持ちFresh perspectiveでいたいという自分の思いを言い換えるとこうなるんだな。この一文だけでこの本がとても好き。
- ふるえ@furu_furu2025年6月22日買った読んでる冒頭読んでいたら日記が続いていて驚く。日々の記録に大きなつながりはないように思えるけれど、それぞれの日に起こる出来事を読むのが楽しい。僕が同じ体験をしても、同じように書くことはできなくて、それがいろんな人の日記を読む面白さだと改めて思う。あっという間に読み終わってしまいそうなので、ちびちび読みたい。
- 🌾@kanaho_32025年6月21日読み終わったまた、今日もメールが届く。 知っている世界からのメールと、知らない世界からのメールが。例の弁護士事務所から、また何かが届いている。 ひらくと、メールはこのように始まっていた。 「もう、3億5000万円は振り込んでいます。」
- おおはま@koki_02172025年6月18日読み終わったあなたとわたしは別の個体です。 その線引きから逃れることはできないけれど それでもなお歩み寄ろうとすること。 分かり合えないことがさみしいのではなく 一緒になれないのがさみしいような気がした。 永井さんの文章がわかる。 そしてわからない。 その重なりのわずかに(いや大きく)ズレる部分に 途方もないさみしさと共感を抱く。 希望と絶望ではなく、少しの希望と果てしない底と言えばいいのか。とにかくさみしい。わー、って感じ
- ハム@unia2025年6月18日読み終わった彼女の作品を読むのは三作目。 改めて思うのは、島本理生さんの作品との親和性があるということ。 永井玲衣さんは哲学をツールとして使うというのではなく、哲学に考えさせられているという態度を取っている。 ここにはなんでもすぐに役に立つか否かの実用主義的な考えに待ったをかける態度があって、成果や答えがあることよりも常に自分を揺さぶってくる感覚を大事にしている様子が本作でも多く伝わってきた。ここは島本理生さんの小説で描かれるものと重なる気がして、だからこそ両者ともにすごく好きなんだなと感じた。 茨木のり子さんの「自分の感受性くらい自分で守ればかものよ」という詩を引用した先生に対して、原典を知らない生徒のひとりが「ばかものよとかうざいんだけど」という反応をしたエピソードに対して永井玲衣さんは、「伝わらないって悲劇なんだけど面白い」と。 こういう身近なところからポップに問いを深めていく一方で、 「世界にはまだ奥行きがあるということを信じられたとき、絶望と希望が生まれる。圧倒されるような果てしなさに膝をつきたくなる絶望と、ここが行き止まりではない希望だ」というように、鋭い感性も発揮されていて、まさにそれこそ奥行きを体現しているようで引き込まれました。 会ったこともない國分功一郎さんもiPadを叩き割るだろうのくだり、シュールすぎて笑えた。 哲学って自由でおもしろいと思わせてくれる。