
Shiori
@schwarzkatzes
2025年6月26日

買った
読み終わった
傷つきのこころ学 宮地尚子
「それでも、とまどいながらそばに寄り添い続けることには、計り知れない価値があることを忘れないでほしいのです。」 本文より
わたしは、こどもたちやおとなたちに、主に学びという手段で伴走する仕事をしている。
そうしていると、さまざまな感情に出会う。
言葉にできない怒り、苦しさ、もどかしさ。
そのモヤモヤを抱えた顔で来て、あったことをぽつりと話す。
それに何か言えたり、言えなかったりして、今日の授業をはじめる。
そんなとき、もやりとする。
そんなふうなこどもたちや、大人たちに、わたしはどんな姿勢でいればいいのだろう。わからない。
なにか役に立つことを言えたらいいなぁと思っても、それが相手を傷つけることだってある。
たまに考えすぎて、そばにいるのが私じゃなかったらよかったのかなぁ、とか思って悲しくなる。
これでいいのかな。
なんかもっと、できることあったんじゃないかな。
悩みを全部解消できる、ファンタスティックなパワーが私にあればいいのにな。
そんなふうに、モヤモヤ考え悩む日々がずっと続いている。
でも、とまどいながらそばに寄り添い続けることに、計り知れない価値があるなら。
悩み続ける日々は、そのままでいいのかもしれない。
いろんな感情に向き合ってぶつかったり、向き合わずスルーしたりしながら、そばに居続けることに意味があるなら。
ままならない気持ちや、傷つきの解消にセオリーはない。
100人いれば、100通り以上の背景があり、解釈がある。
じゃあ私は、あなたのそばに居続けよう。
道を示したり、ひっくりかえったり、笑ったり泣いたりしながら、一緒にいよう。
「私はあなたの幸せをいつも願っているよ」という、祈りを持ちながら。



