夏至
@pixied8
2025年6月27日

遠い山なみの光
カズオ・イシグロ,
小野寺健
読み終わった
途中まで読んで積んでいたが、映画公開が近くなったので読み直したら先が気になって3日くらいで読んじゃった。舞台が日本であるためか、違和感のある日本語の会話のためかなんか今まで読んでたイシグロと違う…と思っていたが、いやいや戦後だから小津映画か、確かに原節子で脳内再生したらなんとしっくり来る!むしろ戦後の空気感使えるのに翻訳がうますぎると途中から唸ってた。内容もちょっと信頼できない語り手的というか価値観が変わることで過ちを犯したかもしれないという思いがはっきり書かれはしないが見え隠れするのはイシグロっぽい。明らかにされていない部分が多いが、最後の方になって、ようやく最後の方になって悦子と佐和子の人生のリンクに気づいた。

