遠い山なみの光

28件の記録
- โยโกะ@yookoom2025年8月9日読んでる読み終わった数十年前に読んだ時より面白い。たぶん他のイシグロ作品を知っているせい。 意味が不明瞭なところは原書にあたるとすぐに解決する。人物名が漢字表記だから翻訳の方が読みやすいとは思う。
- 夏至@pixied82025年8月1日読み終わった途中まで読んで積んでいたが、映画公開が近くなったので読み直したら先が気になって3日くらいで読んじゃった。舞台が日本であるためか、違和感のある日本語の会話のためかなんか今まで読んでたイシグロと違う…と思っていたが、いやいや戦後だから小津映画か、確かに原節子で脳内再生したらなんとしっくり来る!むしろ戦後の空気感伝えるのに翻訳がうますぎると途中から唸ってた。内容もちょっと信頼できない語り手的というか価値観が変わることで過ちを犯したかもしれないという思いがはっきり書かれはしないが見え隠れするのはイシグロっぽい。明らかにされていない部分が多いが、ようやく最後の方になって悦子と佐和子の人生のリンクに気づいた。
- 夏しい子@natusiiko2025年7月31日読み終わった佐知子は今でいう毒親のような母親だけど 悦子も不気味なぐらい感情の薄い人だなと感じた。 蜘蛛を食べようとする万里子と それを止める悦子のやり取りでは読んでいてイライラしたが 万里子をちゃんと分かるように止めることの出来ない悦子の人としての薄さと それを見透かしているような万里子の賢さが見えたシーンだとも感じた。 終わりに家を売ることを考えていると悦子が言うと、ニキは「いい家なのに酷いわ」と言う。 母親も実家もあまり寄り付きたくはないが無くなるのは困るというニキの勝手な思いが透けて見えたように感じた。
- 拓洋舎@hallelujah10252025年7月2日読み始めた映画化@ 自宅9/5公開の映画『遠い山なみの光(A Pale View of Hills)』原作 監督・脚本・編集:石川慶(『ある男』) 出演:広瀬すず・二階堂ふみ・吉田羊
- うみぶどう@umibudou2023年9月13日読み終わったかつて読んだモヤがかかった先にある風景を目を凝らして見ているような不思議な感覚に陥った。 登場人物たちのかみ合わない会話、暗示めいた細部の描写、どこまでが本当のことかわからない回想など不穏な空気感にズズズと引き込まれる。傑作と感じた。