
ゆげの
@hoochaa
2025年6月28日

思考の整理学
外山滋比古
買った
読み終わった
「一つのテーマをどのように考えればうまくまとまるか」みたいな話だと思って読み始めたが、主に「たくさんある考え事の種をどう管理しておくか」という話だった。
例えば、常に手帳を持ち歩いて何か思うことがあればメモを取る。メモを取りまくって、しばらくして、これはと思うものだけをノートに書き写す。またしばらくして見返して、これは良いと思えば本にして出版する、というのが著者のやり方らしい。
1986年の本なので、著者はスマホなど知らないのである。僕だったらExcel管理の方が良いかなと思った。
他には、著者がオススメする思考の進め方や、オススメの考えごとスポット/時分、考え事を寝かせておくこと、考えることと書くことの関連、みたいな話もあったが、正直目新しいことはなかった。うん、僕も同じこと思ってますねって感じ。
巻末の「文庫本のあとがきに代えて」は真新しい話で面白かった。日本人は「思う」の他に、「と思われる」「であろう」という表現をするが、このニュアンスを英訳できないという話。
何か物事が私に考えさせる気がする…(It seems to me)。これからヴェールを脱がせ紐解きの思索を進めることでI think に昇華する、これがエッセイの過程に見られる。みたいな話。
1986年の本なので「最近コンピューターが出てきて人間の役割が……」とか「教育のあり方としては記憶する力ではなく創造する力を育てるべきで……」みたいなことを言っており、フッ今や創造も取って代わられる時代だぜ!と思った。
「現在の教育はこのような点で悪い」と指摘されてる点があんまりピンと来ないところも多く、教育もちゃんと改善されたんだなあと思った。
