
数奇
@suuqi
2025年2月15日

本の栞にぶら下がる
斎藤真理子
読み終わった
かつて読んだ
2025年2月に読んだ本。ハン・ガン作品など韓国文学の翻訳で知られる斎藤真理子さんの、読書にまつわるエッセイ。書評のような鋭い本の紹介がありながら、あくまで斎藤真理子さんとその本の思い出が綴られている。紹介されている本は古い作品が多く、朝鮮戦争にまつわるものなど、自分が普段読む本からは遠い本ばかりだったが、その本を通して見えてくる著者の思い出話にはどこか親近感を覚え、「いちばん読みたい感想ってこういうのだよな」と思わされた。感想を通して、その本を読んだ人が見えてくる。本とはその人の思い出を引っ張り出す栞なのだと気づいた。




