
数奇
@suuqi
2025年2月22日

ハーモニー
伊藤計劃
読み終わった
かつて読んだ
2025年2月に読んだ本。作中にも『1984年』『すばらしき新世界』のオマージュが含まれるように、これもいわゆる「ディストピア小説」であるが、ディストピア作品の多くが「こんな社会になりたくないな」という視点で読むことになるのに対して、この作品の設定は「そこまで悪くない社会なのでは」と思わせてくるリアリティがある。WatchMeとかちょっと便利そうだし、オーグも犯罪防止に有効そうだ。しかしその上で社会の破綻がもちろん展開されていくわけだが、『虐殺器官』同様にアイデアがぶっ飛んでいて面白い。キャラクターも魅力的で読みやすかった。



