とむ "増補改訂版 スマホ時代の哲学..." 2025年6月19日

とむ
とむ
@tom_books
2025年6月19日
増補改訂版 スマホ時代の哲学 「常時接続の世界」で失われた孤独をめぐる冒険
とにかくおもしろかった、周りの人にガンガン薦めたい!だれか! メモ的につらつらと感想📝 しかし全てを理解できたとは到底言い難いので、本に書いてある通り分からなさを抱えて大事にする。 ・社会構造の変化によって生じたストレスへ対処するため、アッパー系の自己啓発、ダウナー系の抑鬱的快楽という方法がとられるようになったという点、目から鱗👀スマホを見て注意を細切れにして分散させることで、自分を一種の昏睡状態に置き、不安や辛さから目を背けさせる。 ・孤独と孤立と寂しさ ・自分の中に複数の他者を住まわせる ・ネガティブケイパビリティ。モヤモヤや消化しきれなさを抱えておく ・趣味は謎との対話 ちょうど今年の初めから、スマホと距離を置く実験をしていたので、今の私にピッタリな本だった。私がスマホと離れたいと思った理由や、デメリットに感じていたこと、実際にインスタやXのアカウントを消してみて気づいた変化やメリットなどが、哲学を含め学術的な観点からまとめて言語化されたこの本の内容とリンクするところがあって、名前をつけてもらったというか説明してもらったというか、そういう気分になった!自分がスマホから離れて向かおうとしていた方向性も、間違いじゃないんだなと肯定してもらったよう。この本を読んでから、スマホに手が伸びる自分に対して、注意を分散させたいんだなとメタ認知?している自分に気づいた。もう戻れない部分も多いけど、ぼんやりする時間、ファストや効率化の逆をいくもの、アナログに宿るあたたかさ、などなど自分が大切にしたい価値観を選択する強さをもって、抗っていきたい、守っていきたい。 (あとは、『暇と退屈の倫理学』で出てきたパスカルの気晴らしの話も登場して、あれだ!とちょっとテンションあがった!)
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