増補改訂版 スマホ時代の哲学 「常時接続の世界」で失われた孤独をめぐる冒険

134件の記録
- ふにこ@funico_bisco2025年7月7日読み始めた本屋で立ち読みして気になったので購入。 「目新しい刺激を次々に追い求めることで、自分自身を忘れて逃げようとしている」といった話が冒頭に出てくる。今自分も楽しくて取り組んでいる新しいことがこれに当てはまってしまうのかな…とちょっと不安になりながら読み進めている。
- バシ・ヤ・マンボ@bashiyama2025年7月2日読み終わったニーチェ曰く 君たちはみんな激務が好きだ。速いことや新しいことや見慣れないことが好きだ。君たちは自分に耐えることが下手だ。なんとかして、君たちは自分を忘れて、自分自身から逃げようとしている。 『ツァラトゥストラ』 確かに自分に耐えるのはとってもとっても苦手だしやったことがない。 あとオルテガの「大衆の反逆」を読もうと思う
- なゆた@nayuta2025年6月26日読み終わった6月も終わるが上半期読んだ本の中で1番呼んで良かった 魚豊先生の推薦文に惹かれて読んだ チ。の 「きっと迷いの中に倫理がある」という私が1番好きなセリフにも通づるものがある 迷ったり悩んだりして、すぐに答えを出そうとせず置いておく 不安をすぐに解決しようとしないこと 何事も自分の受け止め方次第、等の言葉は自己啓発本に頻繁に登場するが自分の心を簡略化してしまっていないか、責任を個人の内面に向けてしまっていないか 立ち止まって考えてみる
- とむ@tom_books2025年6月19日読み終わったとにかくおもしろかった、周りの人にガンガン薦めたい!だれか! メモ的につらつらと感想📝 しかし全てを理解できたとは到底言い難いので、本に書いてある通り分からなさを抱えて大事にする。 ・社会構造の変化によって生じたストレスへ対処するため、アッパー系の自己啓発、ダウナー系の抑鬱的快楽という方法がとられるようになったという点、目から鱗👀スマホを見て注意を細切れにして分散させることで、自分を一種の昏睡状態に置き、不安や辛さから目を背けさせる。 ・孤独と孤立と寂しさ ・自分の中に複数の他者を住まわせる ・ネガティブケイパビリティ。モヤモヤや消化しきれなさを抱えておく ・趣味は謎との対話 ちょうど今年の初めから、スマホと距離を置く実験をしていたので、今の私にピッタリな本だった。私がスマホと離れたいと思った理由や、デメリットに感じていたこと、実際にインスタやXのアカウントを消してみて気づいた変化やメリットなどが、哲学を含め学術的な観点からまとめて言語化されたこの本の内容とリンクするところがあって、名前をつけてもらったというか説明してもらったというか、そういう気分になった!自分がスマホから離れて向かおうとしていた方向性も、間違いじゃないんだなと肯定してもらったよう。この本を読んでから、スマホに手が伸びる自分に対して、注意を分散させたいんだなとメタ認知?している自分に気づいた。もう戻れない部分も多いけど、ぼんやりする時間、ファストや効率化の逆をいくもの、アナログに宿るあたたかさ、などなど自分が大切にしたい価値観を選択する強さをもって、抗っていきたい、守っていきたい。 (あとは、『暇と退屈の倫理学』で出てきたパスカルの気晴らしの話も登場して、あれだ!とちょっとテンションあがった!)
- -ゞ-@bunkobonsuki2025年6月18日スマートフォンの使用によって常に情報と人が繋がれた現代社会。そんな時、哲学に何ができるか問う本書。哲学を小説、アニメなど多様な事例をもとに紐解いていく——と解釈した。 「解釈した」というのは、この本の内容の多彩さにある。読み終えた今でも一言でまとめるのは難しい。「この本はこういう本です!」と歯切れ良く言うのは憚られる状態で、言ってしまえば、もやもやしている。 ただ、本書ではその「もやもやしている」状態=ネガティブケイパビリティが大事だと説いている。なんでも即答できるのが望ましいとされる時代において、あえてモヤるのも乙なものだ。
- 庵@an_zzz2025年6月9日一般書“常時接続の世界において生活をマルチタスクで取り囲んだ結果、何一つ集中していない希薄な状態に…”(p128) “何かを作る中で「知る」というのは、捉えがたく消化しきれない何かを、どうにかこうにか反芻し、自分なりに理解していくこと”(p303)
- hotaru@hotarutaru2025年6月9日読み終わった自分を「ゾンビ映画ですぐ死ぬ人」だと思って考えるってむずかしー。けどそれがいいことなのはめっちゃわかる。 「愚か者は、自らを疑うことをしない。自分を分別豊かな人間だと思っている。己の愚かさに居直っているので、うらやましいほど落ち着き払っている」(オルテガ『大衆の反逆』)p38 哲学を歩くときの3つの注意点 1、考えることにも練習は必要 2、使われている通りの言葉遣いをする 3、その哲学者の想像力に沿って読むーp109 常時接続こそが、心理状態に集中するための孤立を奪い、それを掘り下げていくための自己対話の機会を奪っている。自分や他人の感情や感覚を繊細には理解しないための訓練を日夜積んでいるような、そんな危うい道を歩いているのだという判断をここでも改めて確認しておきたいと思います。p181 私たちは、変化と成長を要求し続ける現代の文化につらさを感じながらも、考えすぎると憂鬱になるので、(略)コミュニケーションの断片を過剰摂取し、「酩酊」や「昏睡」にもにた状態に自分を置くことで、違和感や虚脱感をやり過ごしているということです。p273 Book memo 牧野智和『自己啓発の時代』 東畑開人『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』 小川公代『ケアの倫理とエンパワメント』
- 雨@little_rain2025年6月3日気になる単行本で読んだ時は、筆者の着眼点自体は興味深いと感じたが、有名なアニメや漫画を知ってること前提の例えが頻出するのが正直鼻につき、期待した内容ではなかったと感じた。大幅に増補改訂したとのことなので読み直してみたい。
- だるま@daruma_01062025年5月19日読み終わった『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』『暇と退屈の倫理学』を読んだので、より重層的に楽しめた。<寂しさ>からくる常時接続を諦めて、<孤立>し、<孤独>になり、他者を拒絶せずに複数の自己を育ててもやもやをスッキリさせずに対話していく。めちゃくちゃ長い道のりだけど一歩ずつ進めていくしかないなと思った。<孤独>のためのヒントとして何かを作る、育てる”趣味”を勧めている。私の場合は本の感想を書くこと、5年日記で数年前の自分にツッコミを入れること、料理することが当てはまる。他にイラストや裁縫、ZINE制作をやってみたいなと思った。
- blue-red@blue-red2025年5月19日読み終わったスマホによる「快楽的ダルさ」と「やわらかな昏睡」状態と、絶えず成長していないと置いて行かれるような切迫感から「ハイテンションな自己啓発」状態を行き来する現代人。 そこへの処方箋として書かれた本だが、自分的グッとポイントは、各人の中に多様性や複数性、本書の言葉でいえば「他者」や「モヤモヤ」が存在することが重要という点。いわゆるDEI的・SDGs的文言の世界では、多様な人たちの存在を認められるべきという普通の意味での多様性は想定されているが、こういう一人ひとりの中の多様性みたいなものはあんまり想定していない気がするね。(もちろん普通意味での多様性が守られることもとても大事) 読んでいてもう少し具体的な方法論やアプローチを書いて欲しいなーと思っていたら、増補版追加Q&Aで補われてた。
- りんご食べたい@k-masahiro92025年5月13日「こういう人いるよな」とオルテガの言葉を聞いて思うも、それすらオルテガの批判対象になるという話を聞くと、いかに自分のバイアスが大きいかを考えさせられる。
- Hayashi@books_8842025年5月13日読み終わった少し時間がかかったものの読了できた。孤独を作るための〈趣味〉としてやってみたいと思いついたのが、塗り絵。(先日「大人の塗り絵展」に行き、本を1冊買ったばかり)あとは、料理もこの本で言う趣味に入るだろうか?ドミニク・チェン氏の解説がとても良かった!
- Hayashi@books_8842025年5月4日読んでる『スマホ時代の哲学』というタイトルだが、スマホや情報に関わる内容のみならず広く哲学入門的な内容のようだ。高校や大学時代にぜひ読みたかった本(もちろん今からでも遅くはない)
- 澪@Mio_yurudokusho2025年5月1日買ったやっと今日買った。近くの本屋では売り切れていたので、遠方の本屋にあって助かった。 哲学の内容の本は自分と向き合うきっかけになるので、大事に読みたい。
- 停好@ODAQ2025年4月30日読んでる哲学者の議論や背景を無視して飲み込むのは哲学者のパンチラインに刺激を受けただけで哲学の学びとは言えない。確かにそう、哲学者の言葉をエピグラフみたいに使っちゃってる
- 停好@ODAQ2025年4月29日読み始めた第一章で面白いとなってるけど、耳が痛いな。別分野の話を自分に引き寄せて読んでしまうから批判の対象となってる現代人そのものだし、わかりやすい娯楽を求めるマルチタスク現代人という内容をYoutubeの動画流してスマホでラジオ流して読んでた。