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@kyri
2025年6月29日

氷柱の声
くどうれいん
読み終わった
@ 図書館
誰しもに「書かずにはいられないこと」があって、それが良いか悪いかはとりあえず置いておいて、くどうれいんにとってはそれが東日本大震災のことだったのだろう
小説に出てくる人たちの語りを聞いて、わたしもかつてこの震災を、被災者の人たちをめぐって、今となってはそのときわたしの倫理はどこを向いていたのかわからないけれど、いろんな人と話したことを思い出した
「このくらいの被害で済んだ人間がこのくらいの被害で震災のことについて語るのは烏滸がましいという理由で口をつぐんでしまったら結局いちばんつらい経験をした人に語り部の役目を全部押し付けることになってしまう」という記述にたしかにそうだと思った 語りづらさはどの人にもあって、だけど、いざ語ろうと決めたとき、それはなにものにも阻まれないであってほしいと思う





