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@kyri
🦋@rhctsim
- 2025年7月9日
- 2025年7月9日愛と死、そして生活マルグリット・デュラス,田中倫郎読んでる@ カフェ「アルコール」がめちゃくちゃいい 「アルコールは孤独を反響させ、しまいには、どんなものよりも孤独の方がいいという気分にさせてしまう。飲むってことは、かならずしも死にたいということにはならないでしょう。でも自殺するということを考えずに飲むわけにはゆかない。アルコールを相手にして暮らすのは、死を手の届くところに置いて暮すことよ。アルコールのもたらす酔いにとりつかれているとき、自殺を思いとどまらせるのは、死んでしまったらもう飲めなくなるぞという考えなのよ」(pp.32-33)
- 2025年7月7日愛と死、そして生活マルグリット・デュラス,田中倫郎ちょっと開いた読み始めた@ 自宅学生の頃なぜかデュラスとバイブスが合ってすごく好きだったんだけど10年経ったらデュラスってこんなに読みにくかったっけ…と思ってる 脳が老化してる
- 2025年7月6日ロシア文学を学びにアメリカへ?沼野充義読み終わった@ 自宅すっごくおもしろくて一日で読了してしまった 世の中にはこんなに好奇心の塊でフッ軽な人がいるのか!という驚きとともにめちゃくちゃ励まされる 奈倉有里さんの『夕暮れに夜明けの歌を』を読んだときと同じように、自分が留学してたころのことを思い出しながら読んだ(当たり前だけどわたしはこんなにフッ軽ではなかった) 英語が外国語のすべてじゃないというのは本当にそうで、英語ができるというのも素晴らしいことだけど、わたし自身もたとえ下手でも、結局あんまり上達しなくても、ドイツ語で暮らしたことを今では誇りに思ってる 英語じゃない言葉を覚えてみようという好奇心もまた、それにしかない豊さを連れてくる 見て、聞いて、人と会って、話して、そのすべてで学ぶこと、それを書き残すこと、すごく貴い 言葉への愛、それほどまでに愛せるなにかに出会えることは決して当たり前じゃないけれど、愛を行動に移せるかどうかはその人次第だ わたしもがんばろう
- 2025年7月6日
- 2025年7月6日銀の海 金の大地 6氷室冴子,飯田晴子読み終わった@ 図書館「忘れるな、真秀。ヒトはだれでも、われという名の領土をもっている。そこには王と奴婢が共棲みしている。みじめに生きるのも、誇りかに生きるのも、心ひとつだ。いのちある者はかならず死ぬ。だったら王として生き、王として死ね」 「王として……」 「そうだ。おまえは美知主のものでもない。佐保彦のものでもない。御影や真澄のものでもない。おまえは、おまえのものだ。おまえは真秀という名の王国の、ただひとりの王だ。王なら、その領土をいのちがけで守れ。けっして、人にあけ渡すな。だれの支配も許すな。王にふさわしいことをしろ」(p.226) 名台詞!!!自分という王国の王としてふさわしいことってどんな生き方なのだろう、わたしも自分の王座を守り抜きたいよ〜
- 2025年7月6日
- 2025年7月5日クィアのカナダ旅行記水上文読み終わった@ 自宅カナダにはカナダの問題があるだろうし住みづらさもあるだろうし一概にカナダの全部が羨ましいと言ってしまうことも違うのだろうけど、それでもやっぱり日本、遅れてるな…という気持ちになる 自分の権利を守るためにマーチする必要があるか?という言葉が重たい わたしは自分の権利のために立ち上がって抵抗したこととか多分ない、そこまで切実に自分の生が存在しているともあんまり思えない、だからこの本に書かれていることひとつひとつが目が焼けるくらい眩しかった 書き残すことは抵抗、どれだけ社会が「いないことに」してきたとしても書き残したものがあればその存在を証明してくれる、突き詰めれば、そこにいるというそれだけのこともまた抵抗、自分を殺すことなく、ありたい姿で、ただそこにいるということ それこそが難しいことなのだけど ryuchellが死んだこと、わたしもとても悲しかった
- 2025年7月5日惑星語書店カン・バンファ,キム・チョヨプ読み終わった@ 自宅すごくよかった〜掌編という長さがそれぞれの物語にジャストフィットしてる 絶えずうつろっていくもの、いつかは失われてしまうものをどうにか捉えようと心を砕くこと、そこはかとなく感じる生きづらさや居心地の悪さをSFという世界観でもって突破口にすること、それぞれの物語が持つクィアネス、そして深い愛、どれもキム・チョヨプ節が全開で読んでてとっても嬉しかった 「沼地の少年」「惑星語書店」「外から来た居住者たち」が好きだった やっぱり『派遣者たち』読まなきゃならないな…
- 2025年7月5日
- 2025年7月5日
- 2025年7月5日クィアのカナダ旅行記水上文読み始めた@ 自宅プライド月間終わっちゃったけど…と思いながら読み始めたら下記の文章にはっとする 「もどかしくなる。セミじゃないのにーーたとえパレードで、「ハッピープライド!」と沿道から歓声を送られ、鮮やかな虹色に囲まれて祝福されているように感じたとしても、そのわずかな時間だけではやっていけないのだ。」(p.22)
- 2025年7月4日私の孤独な日曜日月と文社買った@ 葉々社月に一回選書をお願いしている本屋さんから今月はこの本が届いた! 無名であろうとこうして誰かに見つけてもらえて一冊の本に自分の名前が残るというのはとても夢があること そして月に一回の選書もこの本で最後!半年間あっという間だった、そりゃあ夏にもなる
- 2025年7月4日
- 2025年7月4日いなくなくならなくならないで向坂くじら読み終わった@ カフェ金曜日! あまりの暑さにホットコーヒーは喉を通らずメニューでちらっと見えた白桃スムージーにする いつも思うけどサンマルクのスムージーってシロップに氷混ぜて作ってるからスムージーっていうよりフラペチーノだよね そのスムージーをカーディガンにぶちまけてしまってテンションダダ下がり すごく面白かった、人の機微というかあらゆる感情の境目の部分というか間の部分というか、そのゆらぎが軽やかな言葉で全部言い尽くされた小説だった 言葉にすると行間に沈み込んでしまう部分の感情が、言葉にされているのにも関わらずちゃんとそこにある!という驚きのようなものがある 米津玄師が面白かったって言ってたのにも納得だ
- 2025年7月1日
- 2025年6月30日ここは安心安全な場所植本一子読み終わった@ 自宅そうだった、一子さんは写真家だった……という今更な実感 静謐できんと冷えた空気のなかに佇む馬たちの穏やかな眼差しをおさめた写真たち 自分を構成するラベルなにもかもを取り払って「無名」で人や馬と出会うことはたしかに得難い体験かもしれないけど、でもその自分を構成するラベルだって自分そのものであるとも思うので、一概にそれは全て取り払われるべきともあんまり思えない レッテルを貼ると言うと聞こえは悪い、ラベルとともに生きることだって肯定されたらいいと思う とはいえ一子さんの経験がかけがえのないことであることもわかる 馬いいな〜動物園でしか見たことない とくさんの寄稿がよかった
- 2025年6月29日氷柱の声くどうれいん読み終わった@ 図書館誰しもに「書かずにはいられないこと」があって、それが良いか悪いかはとりあえず置いておいて、くどうれいんにとってはそれが東日本大震災のことだったのだろう 小説に出てくる人たちの語りを聞いて、わたしもかつてこの震災を、被災者の人たちをめぐって、今となってはそのときわたしの倫理はどこを向いていたのかわからないけれど、いろんな人と話したことを思い出した 「このくらいの被害で済んだ人間がこのくらいの被害で震災のことについて語るのは烏滸がましいという理由で口をつぐんでしまったら結局いちばんつらい経験をした人に語り部の役目を全部押し付けることになってしまう」という記述にたしかにそうだと思った 語りづらさはどの人にもあって、だけど、いざ語ろうと決めたとき、それはなにものにも阻まれないであってほしいと思う
- 2025年6月29日さみしくてごめん永井玲衣読み終わった@ 図書館『水中の哲学者たち』や『世界の適切な保存』に比べるとまとまりがなかったりとりとめがなかったりするように思われるけど、そのとりとめのなさをとりとめがないままに保存しようとしたことがこの本のやりたかったことなのかなと思った 同時に、本を読んで、こうして感想を書き残そうとしたときに、知らぬ間に「正解」の感想を書こうとがんばってしまうことがあるけれど、そうではなくて、もっと感じたままに、とりとめがないままに、なんでも思っていいのだよなということを考えていた わたしの感情は良いも悪いも正解も不正解もないところで、第一には、ただ「存在」している (とりとめがないままに書き残すのにも文章力は要りますが)
- 2025年6月29日いなくなくならなくならないで向坂くじら借りてきた@ 図書館
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