
塔海
@__colza
2025年6月28日

体の贈り物
レベッカ・ブラウン,
柴田元幸
読み終わった
プライドマンスにふさわしい一冊
エイズ患者へのケアを行う団体に所属する「私」視点で、ケアに行くいろいろな家やアパートや公営住宅の様子、「ケアを受ける」ということへの受け止めや、諦め、信頼、反駁を描いている
「出来ていたことが出来なくなる」を受け容れてケアを受けることは、「私」の視点からすれば「無理をしないで」と思えてしまうけど、本人からしたら時には受け容れ難いことだし、身体のエネルギーが失われていくにしたがって、「受け容れ難い」ということの表明をする力、抗う力も失ってしまう。安らかでいて、悲しい
こういった喪失がゲイコミュニティに集中しておきて、密接な関係がゆえに感染したこと
失っていく、体調が転がり落ちていくなかで、誰かをケアできることそのものが、光になる

