体の贈り物
74件の記録
ブックスエコーロケーション@books-echolocation2025年11月16日新刊入荷@ ブックスエコーロケーションブックスエコーロケーション、11月16日(日)open。11〜19時。ご来店お待ちしてます。 レベッカ・ブラウン、柴田元幸訳『体の贈り物』twililight 逃れようのない死の前で、料理を作り、家を掃除し、洗濯をし、入浴を手伝う。喜びと悲しみ、生きるということを丸ごと受け止めた時、私は11の贈り物を受け取った。エイズ患者とホームケア・ワーカーの交流が描き出す、悼みと希望の連作短篇、待望の復刊です。 柴田元幸のサイン入りで入荷しました。 #レベッカブラウン #体の贈り物 #柴田元幸 #twililight #信州 #長野県松本市 #松本市 #本屋 #書店 #古本屋 #ブックスエコーロケーション



もん@_mom_n2025年10月28日読み終わった心に残る一節@ カフェこんな人間になりたいと思うほど憧れている人が教えてくれた本。 翻訳小説が苦手な自分でもするすると読めて、一つ一つの言葉がじんわりと染み入る感覚があった。美しくて悲しくてしみじみと良かった。 この本が人生のベスト3に入るくらい好きだと語るあの人への憧れが増してしまった。 p.13 彼の体に巻いた両腕に私は力をこめた。そんなことをしたって、病気を絞り出せるわけではないのだけれど。 p.74 誰もそばにいてほしくないのは、誰にも見られなくないからだ。 p.153 誰か知りあいが病気だと知るのは、病気だから知りあった人の場合とは違う。誰か、思ってもいなかった人が、まさかあの人がと信じていたような人がそうだと知るのは、たぶんそうなると思っていた人の場合とは違う。そんな違いがあるべきではない。でもあるのだ。かかった人はみな、かつてはかかっていなかったのであり、かかった人はみな、ひとつの喪失なのに。




ねり@dnim2492025年10月26日読み終わったとても優しい、温かい言い方だった。自分は病気なんかじゃないような言い方だった。他人を気遣うことに、彼女はまだ自分の一部を割いていたのだ。(P.150)
橋本吉央@yoshichiha2025年10月25日読み終わった素晴らしい本だった。 エイズ患者のホームケアを担うUCS(United Care Services)で働く主人公が、さまざまな患者の家にいきケアを行い相手と話をするエピソードが綴られる連作短編小説。 だんだんと体調が悪化していき身の回りのことができなくなっていくクライアントたちに寄り添い、尊厳を守りながら、自分自身を少し削り取りながら、ケアを続けていく主人公。 いつも訪問ついでにシナモンロールとコーヒーを買っていっていたリックの家。ある日リックから機嫌が良さそうに「今日は買ってこなくて良い」と言われて行ってみると、リックは体調悪化で苦しんでいた。一緒に寝て抱きしめ、車で病院に送る手筈を整えて部屋に戻ると、リック自身が主人公のためにシナモンロールとコーヒーをキッチンに用意していたのだった。そういう一つひとつのエピソードが心を打つ。 人をケアすること、尊厳を守ること、時にはケアをするだけでなく相手から受け取るものもあること(人と人は支え合っているんだ、みたいな感動物語ではなく)……そういうことが、やり取りの中に深く描き込まれている。 もうひとつ、明確に言葉として描かれていない点として、1990年代の物語であり、エイズが同性愛者の病気としての誤ったイメージが強かった時期、ではないかと思う。UCSのケアを受ける前は、多くの場合同性愛コミュニティ(ほとんどが男性同士、ゲイである)の友人にケアされていた。そこにUCSという第三者が支援をすることで、コミュニティに閉じざるを得なかったケアが開かれた、という文脈もあったのではないか、と少し想像した。構造的に負担が減った、というだけでなく、エイズ患者とその周辺の人々が感じる孤立が、少しでも緩和されたのではないかと。 UCSも、患者の家族など当事者に近い人々が働いていたようだった。そういった当事者性の高い活動から支援は広がっていくのだろう。


Lusna@Estrella2025年9月6日読み終わったホームケア・ワーカーの「私」と、まだエイズが死の病で多くの偏見があった頃、ケアを受けて生きていた人々の物語。 コニーとマーガレットが素敵だった。 コニーが「エイズで自分が死ぬのは家族も心の準備ができてよい」と言うのは、癌で亡くなった樹木希林さんと同じこと言ってた。 「何かあるたびに、一歩ずつ進んでいく」 「新しいことがあるたび、何かをなくしちゃうみたいでさ」 「誰か知り合いが病気だと知るのは、病気だから知り合った人の場合とは違う。誰か、思ってもいなかった人が、まさかあの人がと信じていたような人がそうだと知るのは、たぶんそうなると思っていた人の場合とは違う。そんな違いがあるべきではない。でもあるのだ。かかった人はみな、かつてはかかっていなかったのであり、かかった人はみな、ひとつの喪失なのに。」 「誰かに腹を立てたままとか、誤解を抱えたままとかで死んでいくのって嫌よね。生き残った人は後ろめたい想いをさせられるし、そうなると死んだ人を思って悲しむのは難しいもの。悲しみって必要なのよ。悼むっていうことができなくちゃいけないのよ」









おもち@alpaco2025年8月10日買った読み終わった文庫を読んでから新装版が出るまでの間に、自身も長期間のケアを必要とする時期があったので、読んでいて苦しくもあった。失われていくもの、その中に垣間見えるものを、丁寧に掬い取って、こんなにも静謐な語り口で描かれていて、じんわりと自身の心に沁みていく時間のかけがえのなさ。



塔海@__colza2025年6月28日読み終わったプライドマンスにふさわしい一冊 エイズ患者へのケアを行う団体に所属する「私」視点で、ケアに行くいろいろな家やアパートや公営住宅の様子、「ケアを受ける」ということへの受け止めや、諦め、信頼、反駁を描いている 「出来ていたことが出来なくなる」を受け容れてケアを受けることは、「私」の視点からすれば「無理をしないで」と思えてしまうけど、本人からしたら時には受け容れ難いことだし、身体のエネルギーが失われていくにしたがって、「受け容れ難い」ということの表明をする力、抗う力も失ってしまう。安らかでいて、悲しい こういった喪失がゲイコミュニティに集中しておきて、密接な関係がゆえに感染したこと 失っていく、体調が転がり落ちていくなかで、誰かをケアできることそのものが、光になる


おもち@alpaco2025年6月25日買った今も手元に置いてある文庫本。初めて読んだのは10年以上前。まさか復刊するなんて。 新装版は書き下ろしも収録されているとのこと。本を読むためだけに時間がとれる時に、ゆっくりと読んでいきたいと思っています。




soi@soi_i222025年6月20日買ったお気に入り@ twililight トワイライライト何度も手に取って読み返していた お気に入りの本の著書に会える日が来るとは! レベッカにサインしてもらった ぼろぼろになってきた文庫本と新しい本 どちらもこれからも大切にしよう


















































































