体の贈り物

60件の記録
- Lusna@Estrella2025年9月6日読み終わったホームケア・ワーカーの「私」と、まだエイズが死の病で多くの偏見があった頃、ケアを受けて生きていた人々の物語。 コニーとマーガレットが素敵だった。 コニーが「エイズで自分が死ぬのは家族も心の準備ができてよい」と言うのは、癌で亡くなった樹木希林さんと同じこと言ってた。 「何かあるたびに、一歩ずつ進んでいく」 「新しいことがあるたび、何かをなくしちゃうみたいでさ」 「誰か知り合いが病気だと知るのは、病気だから知り合った人の場合とは違う。誰か、思ってもいなかった人が、まさかあの人がと信じていたような人がそうだと知るのは、たぶんそうなると思っていた人の場合とは違う。そんな違いがあるべきではない。でもあるのだ。かかった人はみな、かつてはかかっていなかったのであり、かかった人はみな、ひとつの喪失なのに。」 「誰かに腹を立てたままとか、誤解を抱えたままとかで死んでいくのって嫌よね。生き残った人は後ろめたい想いをさせられるし、そうなると死んだ人を思って悲しむのは難しいもの。悲しみって必要なのよ。悼むっていうことができなくちゃいけないのよ」
- おもち@alpaco2025年8月10日買った読み終わった文庫を読んでから新装版が出るまでの間に、自身も長期間のケアを必要とする時期があったので、読んでいて苦しくもあった。失われていくもの、その中に垣間見えるものを、丁寧に掬い取って、こんなにも静謐な語り口で描かれていて、じんわりと自身の心に沁みていく時間のかけがえのなさ。
- 塔海@__colza2025年6月28日読み終わったプライドマンスにふさわしい一冊 エイズ患者へのケアを行う団体に所属する「私」視点で、ケアに行くいろいろな家やアパートや公営住宅の様子、「ケアを受ける」ということへの受け止めや、諦め、信頼、反駁を描いている 「出来ていたことが出来なくなる」を受け容れてケアを受けることは、「私」の視点からすれば「無理をしないで」と思えてしまうけど、本人からしたら時には受け容れ難いことだし、身体のエネルギーが失われていくにしたがって、「受け容れ難い」ということの表明をする力、抗う力も失ってしまう。安らかでいて、悲しい こういった喪失がゲイコミュニティに集中しておきて、密接な関係がゆえに感染したこと 失っていく、体調が転がり落ちていくなかで、誰かをケアできることそのものが、光になる
- おもち@alpaco2025年6月25日買った今も手元に置いてある文庫本。初めて読んだのは10年以上前。まさか復刊するなんて。 新装版は書き下ろしも収録されているとのこと。本を読むためだけに時間がとれる時に、ゆっくりと読んでいきたいと思っています。
- soi@soi_i222025年6月20日買ったお気に入り@ twililight トワイライライト何度も手に取って読み返していた お気に入りの本の著書に会える日が来るとは! レベッカにサインしてもらった ぼろぼろになってきた文庫本と新しい本 どちらもこれからも大切にしよう