
こんめ
@conconcocon
2025年6月29日

増補 害虫の誕生
瀬戸口明久
読んでる
江戸時代のところまで読了。
元々民俗をかじっているので、虫送りの行事はとても身近で、様々な虫送りのやり方、人形、などなど見てきたけれど、こちらを読んでその背景の解像度が上がった。
言われてみれば確かに、その辺にいる虫がどのように生まれて成長して成虫になっているのか、自身の目で見て確かめることができた例は少ない。(ユスリカやコバエ、ガガンボなどなど…普通に生活してて、その成長過程を追えるかというと、なかなか難しい…)
となると、虫は自然に発生する、とした昔の人々の考え方は納得ができる。し、それを天災と捉えて、信仰に頼った駆除方法を行ったのも、さもありなん…
興味深いのは、田んぼに油を注ぐという、かなり(今で言う)科学的な駆除方法と、上記の虫送りが同時に、並行的に行われていたことである。
江戸の人々にとっては、どちらも、実用的な方法だったのだろうなぁと当時の生活に思いを馳せてみた。


