
gato
@wonderword
2025年6月29日
The Sentence
Louise Erdrich
まだ読んでる
255pまで。
物語はついに2020年5月。白人警官によるジョージ・フロイドさん殺害事件直後のミネアポリスの様子が生々しく活写される。
獄中で10年過ごしたトーキーは警察署が襲われる映像を見て、思わずキッチンで転がりまわってしまうほどの喜びを感じる。警官のポルックスは手で顔を覆って項垂れる。抗議デモに参加しているヘッタは警察側の対応を巡ってポルックスと対立する。全員がネイティヴ・アメリカンの出身だが意見はバラバラ。緊張状態が続く。
チャラついたギャルからシングルマザーになって意識が変わり、新しい友人に感化されて抗議デモに参加するようになったヘッタみたいな冷笑的な揶揄の対象にもなりそうなキャラが、トーキーの目を通して共感的に描かれているところがいいなぁと思う。新生児を置いて抗議デモに参加しているのはヒヤヒヤするけど。
