句読点 "太陽の子" 2025年6月30日

句読点
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@books_qutoten
2025年6月30日
太陽の子
太陽の子
灰谷健次郎
店でやってる読書会で読んだ。 6月だから沖縄の本がいいと思い選ぶ。タイトルは有名で知っていたけどそれまで読んだことがなかった。読んで、本当に心が揺さぶられた。 まずなんといっても登場人物たちが全員魅力的。さまざまな痛みや悲しみを抱えながらも、だからこそ人の痛みもよくわかる人たちだからとても優しい。戦争が何をもたらすか、歴史の教科書で知識だけ学ぶのでは得られない、生々しい感情、人ごとではなく自分の心が痛む思いを、こうした文学は伝えてくれる。「肝苦さ」(ちむぐりさ)の感覚を読むものにももたらす。文学、人の語りの力。戦後80年の今読めてよかった。沖縄にも行ってみたい。
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