
鳥澤光
@hikari413
2025年7月15日

草の竪琴
トルーマン・カポーティ,
村上春樹
読み終わった
読む本読んだ本2025
「草の竪琴」
《夜のことを語れば、月が出ていないというのが事実だ。人が何を語るか、その内容にはほとんど意味がない。それが信頼をもって口にされたか、それが共感をもって受け止められたか、大事なのはそれだけだ。》P70
《それがわたしの求めていることなの。選ぶこと。別の人生を送れるんだ、そこではすべてを自分で決められるんだって知ること。それによってわたしは真実、自分と和解できるの》P120
空気を潤わせるほどの、優しく美しい言葉が結びついたり並んだり不意に跳躍したりして情景をまっすぐつれてくる。読書の快楽がすさまじいことになる。10代の終わりか20代のはじめに『ティファニーで朝食を』と『遠い声、遠い部屋』を読んで、『遠い〜』はとても好きだったことだけは覚えているけど本がない。こうなったら村上春樹訳で読もう! 折よく明日は神保町仕事だし!!
『カメレオンのための音楽』を途中まで読んだ、少なくともここ10年以内に、という記憶も本棚によって蘇る。この流れにのっていろいろ読みたいな。
それにしても、山本容子の装画が美しくて飾っておきたいほどだ。
