
Yuyu
@yuyuchamn
2025年6月30日

ザリガニの鳴くところ
ディーリア・オーエンズ,
友廣純
読み終わった
自分の言葉では読了後のこの気持ちをうまく言葉にできないので、解説を引用。
「まず、その自然描写に圧倒される。殺人事件らしきものの謎を追うミステリーの要素がある。貧困と差別の問題を扱う社会派小説の側面もある。そして何よりも、鮮烈なヒロイン像がある。その吸引力はすごい。最初に読んだ時は、彼女の行く末が気になって、ページをめぐる手が止まらなかった。」
「自然や動物の生態系を追ってきた著者にとって、この主人公は自然そのもののシンボルなのだ。」
私も読んでいて、カイアに近づきたい、寄り添いたい、抱きしめたいと思った。でも本当の意味では知り得ぬ存在。どんなに深く探ろうとしても、本当の彼女は不可侵な存在なんだ。
この小説は、神秘的で美しくて、でも残酷で孤独な自然そのものを描いた作品だと感じた。
