
ゆい奈
@tu1_book
2025年6月30日

明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子/斜陽日記
太田治子,
太田静子
読み終わった
斜陽の女だった、というより、『斜陽』という作品が完成し、それを読んだそのときから、斜陽の女として生きていく覚悟を決めたお人、なのかな。素直で無垢な愛らしさ、なにもしらないがゆえの強さ。誰かが守ってくれることを絶対的に信じられた、というよりも、誰かに頼るしか術を知らない女性が、恋に落ち、彼を救いたいと願った。死なないでほしいと願った。そうして、『斜陽』という作品が完成したところで、その人は去っていく。太宰、なんて罪なお人。山崎富栄がでてきたときにはウッッッッとなる。そうか、お会いしていたのか。きつい。
おもっていた以上に静子さんの日記がそのまま『斜陽』につかわれており、へぇとなった。子猫のお世話に明け暮れて、なかなか本の記録がその時々に残せない。仕方のないこと。









