
momo
@momo5
2025年7月2日

さみしくてごめん
永井玲衣
読んでる
p116 何かを語ることは、崖をひとりで歩くような孤独な営みである。心細くてたまらない。わからないことばかりだ。ああ、嫌だなと思う。語られてしまうことの気持ちよさにも、たまに顔をほころばせて、そしてそれがまた嫌になる。
p117 見ることは固定することだが、聴くことは変容させられてしまうことだ。
p118 わからないと言いつつも、わたしたちは何かを選ぶ。どのように語るのか、どのように見るのか、何を聴き取るのかを選んでいる。それは、かぼそく、不安で、心細い自由である。だが、わたしたちにゆるされた、うつくしく確かな自由そのものなのだ。
何かを語りたいと思いつつも、語ることへの抵抗感が拭えない理由が分かったような気がした。


