
かし
@return1030
2025年7月2日

カフネ
阿部暁子
読み終わった
小説めちゃ久しぶりに読んだ。
なんも知らずに読み始めたけど家事代行が舞台になっていた。
わたしは家事代行の掃除専門をやってる。
ねえ、2時間で汗だくヘトヘトになるのよ…?フルタイムワークやってる主人公が自分の休日に1日2軒回ったり、廊下・リビング・風呂・トイレを1時間弱で終わらせていてそれは無いぜ!
どんだけライトな掃除やねんっ😂
でも、文章のいいところはいくつかの文字列で時間や空間を飛び越えていけるところ。
身軽で疲れず涼しい状態で主人公とともに2時間を終えてピカピカになる爽快感を味わえるのがいい…
(違う、そうじゃない)
(ほんとにそこじゃない)
全編を通して、ドラマを見てるみたいで、とても楽しい時間だった。
すごく集中して4時間くらいで読み終えた。
少しずついろんな謎が解けていったり、料理や食べるときのワクワクがよかった。それに食事・対話をかさねて打ち解けたり、前向きになるキャラクターたちの姿に心が洗われていくようだった。
序盤の誕生日のくだりでは主人公と一緒に感情のジェットコースター状態で、感動して泣いてしまったり憤慨したりした。
私は産後から誕生日というものに価値を見出せなくなりなにか空虚な気持ちになってたけど、誕生日っていうのはその日だけは本当にその人が主役の、世界にいていいって証明される日なのかあ、わたしも自分や大切な人の誕生日全力で祝いたいななんて思った。(ここはメインテーマじゃ無いけど、飛脚便が来たあたりで突然刺さりまくって感動した)(そして直後2つめの包みのメッセージで私もキレたw)
ラストはついていけず…エッ?!と驚き心がざわざわした。看病の途中に唐突に不穏だったけども…(赤ちゃんのくだりね)。
わかるよ作者、ここ書いてる時もうたまらなく乗って脳内物質が出たよね、わかるよお、、、、、でもこっちはぎくりとするよお…。
とはいえ、それはそれで、なんだか面白い体験だった😂
これぐらいぶっとんでた方が逆に生々しい人間かも。
思い返せば主人公の妄想とかなかなか共感できたしな。
ノリにのって突拍子もない思考と謎の元気がでるときはあるもんな。
それにそもそも誘拐とか妄想してしまうタイプの人なのでこれもありか😂笑う😂主人公に色々共感してしまうので笑う。
あと作中でなんども出てたけど、カフネ、とは髪を撫でるポルトガル語…みたいな言葉が美しかった。美しいことばを摂取してなかったからかちょっと恥ずかしい気持ちになった。
なんかーー!!
わたしももう一回お料理頑張ってみようと励まされたなーーー!
…
とはいえ、やはり、文章では数秒の数行に書かれたお料理だったけど、現実ではずっしりみっちり分厚くてしっかり時間がかかり散らかり大変なんだよねえ。
お料理の代行してる人たちを本当に尊敬してます。
(一度やったことあるけど、他人ちの調理器具や設備が違いすぎるし調味料も全然ちがったりで面食らったもん😇ほんとに。そして掃除専門へ…)
そして影響されて夕食は1品増えました。
おひたしだが😚
あとうちの親もこの本の主人公の父母みたいな感じで、いやもう世代的な感じなんだろうね。
まだ元気だけど、私にもそろそろ介護問題が迫ってくるんだよなあ。
ああ〜帰省したく無いよ〜えーん。都会にいたい〜人がクソ多すぎるが〜!すきだ都会〜!



