Ryota "血の轍(1)" 2025年7月2日

Ryota
Ryota
@ausryota
2025年7月2日
血の轍(1)
血の轍(1)
押見修造
毒親が主題なのだが、怖かった。一人で読んではいけない。 作品自体が精緻に作り込まれており、作者の実体験なしにここまでは書けないだろうと思わされるほど。恐らく、作者は自ら体験した世界の延長に、我々を引き摺り込もうとしている。筋書き、キャラクター、描写、すべてが輪をかけて怖いのだが、これは完全なフィクションではないのだと予感させる恐怖もある。 この類稀な怖さ、そして誰もが一瞬にして直感するような母の「異常さ」が何なのかは興味深い。また、母の黒さにかすんで見えづらいが、従姉妹の家族にもどこかぞわりとする「異常さ」がある。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved